2020 Fiscal Year Research-status Report
エストロゲンを介した血管新生を標的とするMronjの新規治療を目指す基礎的研究
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20K18701
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
本庄 希江 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 客員研究員 (40793005)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | MRONJ / 骨壊死 / 骨新生 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、エストロゲンを用いた血管新生誘導動物実験モデルと血管内皮細胞3D共培養モデルを用いて、MRONJにおけるエストロゲンを介した血管新生が周囲組織にどのように影響するか、そのメカニズムを解析し、MRONJ治療戦略に有用な知見を得ることを目的とする。さらに、その結果として、MRONJにおける新規治療の開発を目指すこととする。当初の計画では基礎研究として動物実験、細胞実験を行う予定であったが、まずは、MRONJ(薬剤性顎骨壊死)治療に関連して、顎骨欠損部の骨新生についての研究を行う予定とした。顎骨欠損部への自家骨移植の結果を検証することで、骨の壊死、新生の原因、影響を調査した。その結果、より良好な骨新生を生じるためには、さまざまな因子が存在することが明らかとなってきている。その結果をもとに、その後MRONJ症例の臨床研究を行い、実際の臨床症例の病態、病因、治療法について検証する。特にエストロゲンを用いた薬剤とMRONJの関連性について検証、考察を行うことで、エストロゲンに関連する血管新生についても検証を行う。臨床症例におけるエストロゲン、MRONJ、血管新生の関連性を検証し、それぞれがどのように作用し病態を引き起こしているのかを考察する。その後、臨床研究の結果を参考としてエストロゲンを用いた血管新生に関する基礎研究を予定する。そして最終的にMRONJにおける新規治療薬の開発を目指す。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
基礎研究を行う予定であったが、まずは骨新生についての研究を進めることになったため。
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Strategy for Future Research Activity |
まずは骨新生についての臨床研究を進め、骨の壊死、新生の原因、影響を調査し、その後MRONJに関する臨床研究、および基礎研究を進めていく。
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Causes of Carryover |
予定していた学会参加ができなかったため。今後は積極的に学会参加、発表を行う。
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