2021 Fiscal Year Research-status Report
骨吸収抑制薬関連顎骨壊死におけるパスツール処理を用いた新規骨再建法の開発
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20K18723
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
有本 智美 神戸大学, 医学部附属病院, 医員 (20841042)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 顎骨壊死 / 細菌叢解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
薬剤関連性顎骨壊死(MRONJ)において壊死骨が広範囲に及ぶ場合,外科的療法を推奨する傾向にある.術後下顎骨欠損に対し,血管柄付き骨皮弁などによる再建が行われているが,全身状態が不良な患者・高齢者などにおいては, 手術不能となることも少なくない.本研究の目的はMRONJ顎骨切除症例に対して整形外科領域で行われてきたパスツール処理を応用し,感染骨の口腔内細菌除去を可能とし,感染骨の骨補填材や顎骨再建における骨置換材としての再利用により,簡便で低リスク・低コストかつ全身状態が不良な患者においても適応可能な新規骨再建法の開発をすることである. そのため本研究の計画として,MRONJにおける①ラット顎骨壊死モデル作成,②サンプルからのDNA抽出,③16S rRNA 領域の細菌叢解析,④パスツール処理時の顎骨形態の最適化⑤パスツール処理骨の有用性の確認をin vivoで確認していく. 10週齢メスSpraque-Dawley ratを用い,実験群は抜歯7日前・抜歯時にZoledronic acidを静脈注射し,Control群では同量の生理食塩水を注射した.全身麻酔を 施行後,抜歯を施行.ラウンドバーにて抜歯窩を整形し,抜歯後3週目に安楽死後, 下顎骨を摘出した.このプロトコールにより抜歯後3週目にControl群で全例 抜歯窩治癒を認め,広範囲な骨露出を有するラット顎骨壊死モデルを作成した.そのサンプルからのDNA抽出を行い,16S rRNA 領域の細菌叢解析を進めた。それにより、最適なパスツール処理条件の検討を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
今年度は特に問題なく研究を遂行可能であった。
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Strategy for Future Research Activity |
パスツール処理条件の検討がおおむね終盤を迎えており、パスツール処理後の骨を顎骨壊死ラットモデルに応用し、顎骨壊死の再発有無を検討予定としている。
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Causes of Carryover |
covid-19の影響により、学会参加の旅費が不要であった。
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