2021 Fiscal Year Research-status Report
IgG4関連涙腺・唾液腺炎の診断における顎下腺超音波検査の有用性
Project/Area Number |
20K18727
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
伊東 美穂 九州大学, 大学病院, 医員 (20778857)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | IgG4 関連疾患(IgG4-RD) / IgG4 関連涙腺・唾液腺炎(IgG4-DS) / 顎下腺超音波検査 |
Outline of Annual Research Achievements |
IgG4 関連疾患(IgG4-RD)は、高 IgG4 血症や多臓器に IgG4 陽性形質細胞の浸潤と著明な線維化を伴う腫脹を特徴とする、本邦から提唱された新しい疾患概念である。 現在、厚労省の指定難病にも認定され、我々も歯科から唯一の研究施設として難治性疾患政策研究事業の研究班に参加している。この研究班で作成された世界初の「 IgG4 関連疾患包括的診断基準」および「臓器特異的診断基準」では、類似疾患との鑑別のために罹患臓器の生検が推奨されている。しかし、涙腺・ 唾液腺を罹患臓器とする IgG4 関連涙腺・唾液腺炎(IgG4-DS)の場合、腫瘍との鑑別も考慮して全摘出されることも多く、唾液分泌機能の低下や顔面神経障害などの合併症が生じることがある。また、再発も多いことから長期経過を診る必要があり、非侵襲性で繰り返し実施可能な検査が求められている。そこで本研究は、非侵襲性で繰り返し使用できる顎下腺超音波検査に着目し、IgG4-DS が疑われる患者を対象に顎下腺超音波検査の有用性について前向きに検討し、診断および予後判定法の確立を目的に多施設での検証を行い、診断への実用化を目指している。 これまでの研究期間内では、当院で IgG4-DS が疑われた 10 例のうち、顎下腺超音波検査にて確診が得られたのは 8 例、否定されたのは 2 例であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当院でも対象患者数は徐々に増加しており、全国で参加施設も増えていることから、今後症例数は増えることが期待でき、本研究は継続可能と思われるため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後はさらに、鑑別すべき疾患症例を含め、症例数を増やすとともに、患者データの収集(臨床所見、病理学的所見、画像所見等)を継続し、他施設とのデータとも比較検討すべきと考える。
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Causes of Carryover |
国内学会での研究打ち合わせ、情報収集、および成果発表のために計上した国内旅費が、新型コロナウイルスの影響で不要となったため。また、PC購入を見合わせたため。 次年度は再度データ保存と解析用のPC購入、論文投稿費用を計画している。
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Research Products
(2 results)
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[Journal Article] CD163+ M2 Macrophages Promote Fibrosis in IgG4-Related Disease Via Toll-Like Receptor 7/Interleukin-1 Receptor-Associated Kinase 4/NF-κB Signaling2021
Author(s)
Akira Chinju, Masafumi Moriyama, Noriko Kakizoe-Ishiguro, Hu Chen, Yuka Miyahara, A. S. M. Rafiul Haque, Katsuhiro Furusho, Mizuki Sakamoto, Kazuki Kai, Kotono Kibe, Sachiko Hatakeyama-Furukawa, Miho Ito-Ohta, Takashi Maehara, Seiji Nakamura
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Journal Title
Arthritis & rheumatology
Volume: 0
Pages: 1-10
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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