2020 Fiscal Year Research-status Report
顎骨壊死における SPECT-CTの画像所見と病理学的所見の関連性についての検討
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20K18743
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
奥井 太郎 藤田医科大学, 医学部, 助教 (30795092)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ARONJ / SPECT-CT / 定量解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
本科研費事業の支援を受け、骨吸収抑制薬関連顎骨壊死に対する骨SPECT/CTによる定量評価法についての研究を行っている。 われわれは予備研究として、定量解析ソフトによるいくつかのパラメータの中でどれが有用であるかについて検討した。その中で体積の概念をもつ定量値「MBV」が顎骨壊死のステージ上昇に従い有意に上昇するすることを明らかにした。現在までARONJのステージングは主観的評価項目が中心であったため、ステージングにおける新たな客観的評価指標としてMBV値が有用となる可能性を提唱し「Quantitative evaluation of anti-resorptive agent related osteonecrosis of the jaw using bone single photon emission computed tomography in clinical settings: relationship between clinical stage and imaging」Annals of Nuclear Medicineを論文化した。 本論文において集積強度パラメータである「SUV」は有意ではないものの、病変の重症化に伴って上昇する傾向がみられた、またARONJの評価においてゴールドスタンダードとして病理学的所見との比較が不足していることがリミテーションとしてあげられた。 現在はARONJ手術検体の病理切片と局所のSUV値の比較検討を進めており、本年度中に学会等で結果を報告する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
骨SPECT/CTの定量値において体積の概念をもつ「MBV」が顎骨壊死のステージ上昇に従い有意に上昇するすることが明らかとすることができた。 また定量値と病理所見についてもデータの取得を完了し現在、発表に向け準備を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
ARONJ手術検体の病理切片と局所のSUV値の比較検討を進めており、本年度中に学会等で結果を報告する予定である。また本年度中に論文化し公表できるよう準備を進めている。
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Causes of Carryover |
昨年度はCOVID19の影響により学会旅費などが生じなかったため研究費の使用額が少なかった。 本年度は病理切片の作成、論文投稿等のため研究費を使用する予定である。
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Research Products
(1 results)