2023 Fiscal Year Research-status Report
メタゲノム解析を用いた口腔内細菌叢と内頚動脈狭窄症との関連性の追求
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20K18834
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
宮久保 あや子 昭和大学, 歯学部, 研究生 (50643706)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | メタゲノム解析 / 口腔内細菌 / 内頸動脈狭窄症 / 多菌感染症 / 異所性感染 |
Outline of Annual Research Achievements |
心血管疾患の病変部より口腔内常在菌が検出されたという報告を多数認める。口腔内常在菌が病変部に存在しているということは分かってきているが、実際の疾患に対する原因になっているのか、また検出された細菌が生菌であり活動していたのかなど不明な点が多い。 本研究は、内頸動脈狭窄症の病変部より得られた検体と口腔内プラークをメタゲノム解析し、網羅的に細菌の同定を行うこと。また、細菌のハウスキーピング遺伝子対応プライマーを用いてPCRを行い、発現量を解析することで検出細菌が生菌であったか検証する研究である。 本研究で検出した検体54例の次世代シークエンスの結果の分析を行った。内頸動脈狭窄症の病変部より口腔常在菌を多数認めた。上記内容を基に、研究論文を作成した。 しかし、検体の保存期間の問題で環境設定が困難でありハウスキーピング遺伝子の発現量を用いて生菌かの検証は困難であった。そのため、同様な研究論文や学会で研究内容をまとめ、現在の口腔内常在菌と心血管疾患との関係をまとめた論文を作成している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
細菌のハウスキーピング遺伝子対応プライマーを用いてPCRを行い、発現量を解析することで検出細菌が生菌であったか検証する研究であったが、検体の保存期間の問題で環境設定が困難でありハウスキーピング遺伝子の発現量を用いて生菌かの検証は困難であった。 そのため、同様な研究論文や学会で研究内容をまとめ、現在の口腔内常在菌と心血管疾患との関係をまとめた論文を作成している。
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Strategy for Future Research Activity |
細菌のハウスキーピング遺伝子対応プライマーを用いてPCRを行い、発現量を解析することで検出細菌が生菌であったか検証する研究であったが、検体の保存期間の問題で環境設定が困難でありハウスキーピング遺伝子の発現量を用いて生菌かの検証は困難であった。 そのため、同様な研究論文や学会で研究内容をまとめ、現在の口腔内常在菌と心血管疾患との関係をまとめた論文を作成している。
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Causes of Carryover |
研究の1つであったアテローム病変部から検出された細菌の生菌の検証が困難であった。 また、最終年度の科研費があり、その研究を進めていたため次年度使用額が生じた。 研究内容を変更し、アテローム病変部の細菌分類の検証と過去の論文を検証し、論文作成を行う予定です。
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