2020 Fiscal Year Research-status Report
Construction of effect indicator for medical home visit among children with severe medical care dependency
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20K18841
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
城戸 崇裕 筑波大学, 附属病院, 病院助教 (90868621)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 小児 / 在宅医療 / 重症心身障害児 / 医療的ケア児 / 訪問診療 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題の主眼である小児の在宅医療の実状把握および解析のため、用いるデータベースの選定と、抽出項目の選定を行った。 既存の、成人領域を含めた国内外の先行研究の内容をレビューし、国内の状況を鑑みて、医療レセプトデータを用いること、在宅医療分野の診療報酬請を行うための各種加算の算定により、在宅医療を要する小児を抽出する。当初、県よりレセプトデータの提供を受ける予定であったが、新型コロナウイルス感染症の流行等の影響を受け遅滞している。 株式会社JMDCが、一般企業の健康保険組合から被保険者のレセプト情報を匿名化して販売しているため、これを購入して分析を行う。同社のデータベースは背景人口500万人規模であり、解析対象である"何等かの在宅医療の加算を受けた小児(<18歳未満)"は過去3年間で2万5千人分が登録されており、目的の解析に十分耐えるサンプルサイズであると共に、先行研究と比較しても大規模な集団を対象とすることとなり、本研究の有用性は維持されているものと考える。 次いで、JMDCデータによる分析結果をもとに、NDBデータの抽出申請を行い、解析を行いたい。NDBデータは国レベルで悉皆性が非常に高いデータベースであり、有用性は疑念の余地がないが、データ形式が煩雑であったり、事前に予定している解析が十分に機能するか推し量り難い欠点があるが、同じレセプトデータを基にしたJMDCデータによる解析を前もって行うことで、NDBデータ解析の準備を行うことができる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
県からのデータ提供を受ける予定であったが、手続きが遅滞している。 このため、株式会社JMDCからのデータ購入による解析に切り替える必要があった。
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Strategy for Future Research Activity |
株式会社JMDCから購入するデータを用いた解析を開始し、今年度前半までに結果を得る。これをもとに、NDBデータ申請の手続きを開始し、次年度に分析できるように備える
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Causes of Carryover |
当初、NDBデータの解析に向けて解析用の高規格PCを購入予定であった。しかし、別記のごとく、JMDCデータを購入する必要が生じたため、PC購入は見送りとした。JMDCデータは単価130万円となっており、2020年度の繰越金と、2021年度以降の予算を合わせてこれに充当する必要があった。
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