2020 Fiscal Year Research-status Report
地域枠当事者の視点で捉えた医学部入学選抜の弊害と必要な支援を明らかとする調査研究
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20K18856
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
山野 貴司 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (40624151)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 地域枠学生 / 地域枠医師 / キャリア形成 |
Outline of Annual Research Achievements |
医師の地域偏在の解消策として大学医学部に地域枠入学選抜制度が設けられた。しかし、医学教育の視点が欠如し、地域枠医師の意思に関らず数合わせのために派遣される現状は、地域枠入学選抜制度の弊害といっても過言ではない。 実際、研究者が勤務する和歌山県立医科大学では卒後9年間の県内勤務を義務付けられた地域枠入学者が約3割を占め、一部の地域枠学生・医師は、自らの意思に反して派遣されたと感じる弊害が生じ、そのことが医師キャリア支援を困難としている。 そのため、地域枠入学者の量的・質的調査結果の一般化することが、当事者目線からみた医学教育の改善及びキャリア形成支援の開発に資する。当事者の目線から現状の入学選抜の弊害を明らかとするとともに、当事者が必要としている支援の要素を抽出することで、当事者目線からみた医学教育の改善及びキャリア形成支援の開発を行うことを目的とした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナ禍により4月初旬より大学活動の制限が加わわった。学生は令和2年度はほぼオンライン授業か代替講義になり、教員は学生と対面での会話は一度もない状況であった。また、地域枠医師に関しても、施設間での移動制限があり、研究活動を行うことができなかった。そのため、現在あるデータの解析を行うとともに、論文作成に搾取した。また、新たに定着しつつあるオンライン面接を行いながら、医学教育の改善及びキャリア形成支援の開発を行うこととした。
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Strategy for Future Research Activity |
現在も、学生の大学構内への移動制限が継続し、令和3年度も令和2年度と同じように対面での研究活動は行えないと考える。令和2年度と同様にオンライン面接を活用し、医学教育の改善及びキャリア形成支援の開発を行う。
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Causes of Carryover |
新型コロナ感染症の流行による医療業務の増大により、学会参加数が減少した。さらに学会が中止やオンラインに変更になり、旅費が必要なかった。対面での研究が行えないために、物品費や人件費は使用しなかった。結果、学会参加費、論文作成費のみ使用している。
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