2022 Fiscal Year Research-status Report
包括的経過からみる精神科訪問診療の意義・役割・限界 ―初診から転帰までの解析
Project/Area Number |
20K18883
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
岩谷 潤 東京医科大学, 医学部, 兼任助教 (60458057)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 精神科訪問診療 / 地域精神医療 / コミュニティ・ケア / 精神疾患 / メンタル・ヘルス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、日本の精神医療において広がりつつある訪問診療の有効性、役割、限界を明らかにすることを目的とする。 令和4年度は、本研究の背景をなす日本の精神科訪問診療について既知の知見を概観するため、レビュー論文を執筆した。医学中央雑誌データベースでコミュニティメンタルヘルスケアをキーワードとして、2010年から2020年までに発表された論文を検索した。包括的地域生活支援プログラム(ACT)や精神科訪問看護についての知見が蓄積されている一方、本研究のテーマである精神科訪問診療についての知見は少なかった。また、コミュニティケアに関する研究の全体について、堅牢な方法に基づく研究が必要である(Iwatani J, Ito J, Taguchi Y, Akiyama T. Recent developments in community-based mental health care in Japan: a narrative review. Consortium Psychiatricum 2022;3(4):63-74)。 このレビューから得られた知見をもとに研究計画の再検討を行い、研究の効果の仮説及び、その背景因子、介入因子を見直した。これらに基づき、データの解析を継続した。 日本の精神科診療はこれまで外来や入院を中心としてきたが、ACTプログラムや訪問看護が広がる中で訪問診療に求められるものも大きくなってきている。本研究では訪問診療の転帰を検討することで、訪問診療さらにコミュニティメンタルヘルスケアの質の向上に寄与したい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
論文を執筆し、データの解析に時間を要しているため、研究の進捗はやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続きデータ解析を行う。本研究の知見を深め、広く周知するために、論文化の準備をしている。
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Causes of Carryover |
本研究の背景をなすコミュニティメンタルヘルスケアについてレビュー論文を執筆したため、当初の予定よりも使用額が少なかった。翌年度分と合わせて、本研究の遂行に使用する予定である。
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