2020 Fiscal Year Research-status Report
Characteristics of potentially serious incidental findings (PSIF) in radiological imagings. Epidemiological analysis.
Project/Area Number |
20K18887
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
鳥本 いづみ 横浜市立大学, 附属市民総合医療センター, 研究推進員 (30757464)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | PSIF / 安全管理 / 画像診断レポート見落とし対策 |
Outline of Annual Research Achievements |
(1)第一研究(研究期間 2019年4月‐2021年3月を予定)では、主疾患に対し、どのようなPSIFの傾向がみられるかを明らかにするために、本学本院にて得られた症例を材料とし、パラメトリック解析を行う。本学本院のPSIFに関するシステムにより、PSIFの種類と患者情報が抽出されている。かかる日常の診療業務過程において抽出されるデータを基調とし、以下の項目に関しコホート研究を行う。 1、いかなる因子を持つ患者(年齢・性別・既往歴・生活習慣・家族歴・通院歴および期間などの要素)に、2、いかなる種類(疾患)のPSIFを得られるか、その罹患率はどの程度か。 3、悪性疾患の他にいかなるPSIFがみられ、罹患率はどの程度か。 4、どのモダリティ(CT,MRI,RIなど)にてPSIFがいかなる頻度で指摘されたか、などの特性をレビューする。コホート研究であるため、既存のデータかのいかなる要素にファクターを当てるかを生物統計家のコンサルタントを受けながら収集し、データ解析および学術報告をする。 (2)第二研究(研究期間 2021年4月‐2023年3月を予定)第一研究によって得られた解析の対象集団の各要素に着眼し、質的解析をする。医学系文献データベースPubMedを用いて文献検索を行い、放射線医学的側面やPSIFの特性はどのように報告されているのかという問いのもとにメタ解析を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
研究実施初年度として、データの収集と公表前のデータ解析に集中して実施したところ、1,2年計画のデータ収集が1年半ほどで終了可能な目処が立った。 2,第二研究の初年度(3年目)に実施予定であった学会発表につき、今年度秋の発表が可能との目処がたった。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度は、目標症例数集積後に、1、いかなる因子を持つ患者(年齢・性別・既往歴・生活習慣・家族歴・通院歴および期間などの要素)に、2、いかなる種類(疾患)のPSIFを得られるか、その罹患率はどの程度か。 3、悪性疾患の他にいかなるPSIFがみられ、罹患率はどの程度か。 4、どのモダリティ(CT,MRI,RIなど)にてPSIFがいかなる頻度で指摘されたか、などの特性をレビューを進め、本年11月下旬に開催される「医療の質・安全管理学会」にて研究成果の公表も現実的になった。研究期間は4年計画であったが、3年にて終了できるようにしたい。
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Causes of Carryover |
令和2年度はコロナウイルス感染症により学会現地参加が不可能であったことと、外注委託者への人件費がスケジュールの都合で当初よりも支出が抑えられた。差額は令和3年度の研究遂行スピードアップのために委託者への謝金として利用&研究代表者のバイアウト財源とする。
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