2021 Fiscal Year Research-status Report
Characteristics of potentially serious incidental findings (PSIF) in radiological imagings. Epidemiological analysis.
Project/Area Number |
20K18887
|
Research Institution | Saiseikai Research Institute of Health Care and Welfare |
Principal Investigator |
鳥本 いづみ 社会福祉法人恩賜財団済生会(済生会保健・医療・福祉総合研究所研究部門), 済生会保健・医療・福祉総合研究所研究部門, 客員研究員 (30757464)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | PSIF / 医療安全 / 画像診断レポート見落とし対策 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は、第一研究(研究期間 2019年4月‐2021年3月を予定)期間に収集したデータにつき「主疾患に対しどのようなPSIFの傾向がみられるかを明らかにするためにパラメトリック解析を行う。」ことと、本研究の背景となった「画像検査レポート見落とし事故」に関し、中間報告として、医療安全管理学の観点から可能な報告をすることを目標としていた。 症例収集について、当初の予定(2021年3月)から大幅に遅れ2021年12月までの期間を要したが、目標症例1500例数の収集を完了することができた。 疫学的解析は未完了になってしまったが、現在、説明変数(要素)の特定を文献考察を基調として実施中である。研究事業開始当時と比較して偶発的所見に関する文献報告が増加しており、疫学的解析に必要な要素の特定がより高精度なものとして進められている。 中間報告として、画像診断レポートにおける医療安全管理学上の問題点につき、第16回医療の質・安全学会学術集会にて発表した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
症例収集につき、当初の予定が大幅に遅れたが目標症例数の収集を完了できた。 疫学的解析は未完了であるが、説明変数(要素)の特定を文献考察を基調として実施中であり、今年度内の完了および解析および公表が可能である。 さらに今年度は、研究成果に関して、当初の研究計画よりもさらに社会的実用性・汎用性のある成果物とすべく偶発的所見の予測を可能たらしめる機械学習プログラムの実装にも取り組めた。
|
Strategy for Future Research Activity |
本研究の疫学的解析の結果に関する学術的公表に加え、今般の医療DX(デジタルトランスフォーメーション)の流れに乗り、偶発的所見を予測可能ならしめる人工知能モデルを作成し、当初の予定よりもさらに社会的実用性のある研究事業とする。
|
Causes of Carryover |
年度途中で研究機関の移籍があり、年度末に支払う予定であった学会費と消耗品費の支払いが次年度へ繰り越しとなったため。
|