2022 Fiscal Year Research-status Report
Junior Residency Program with Social Networking Service: A Prospective Cohort Study
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20K18891
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
西崎 祐史 順天堂大学, 医学部, 先任准教授 (60743888)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 初期臨床研修 / 基本的臨床能力評価試験 / GM-ITE / 臨床研修環境 / 医師キャリア |
Outline of Annual Research Achievements |
3年連続でアンケートに回答した医師は6名であった。男女比は、男性5名(83.3%)、女性1名(16.7%)であった。所属機関の内訳は、市中病院4名(66.7%)、その他2名(33.3%)であった。その他の内訳は、診療所および保健所であった。希望診療科の内訳は、内科3名(50%)、救急科1名(16.7%)、その他2名(33.3%)であり、内科の詳細は、総合診療科および感染症内科であった。2022年3月の調査では、業績(筆頭著者として査読のあるジャーナルへの論文掲載)の有の医師は、6名中0名であったが、2023年3月の調査では、6名中1名が有と回答した。業績の有無で、基本的臨床能力評価試験(GM-ITE:General Medicine In-Training Examination)のスコアを比較すると、業績有と回答した医師1名のスコアは、合計点37点(60点満点)、総論(医療面接・プロフェッショナリズム)3点(6点満点)、症候学・臨床推論8点(15点満点)、身体診察法・臨床手技12点(15点満点)、疾病各論14点(24点満点)であり、業績無と回答した医師5名のスコアの平均点は、合計点35.6点(60点満点)、総論(医療面接・プロフェッショナリズム)3.4点(6点満点)、症候学・臨床推論10.2点(15点満点)、身体診察法・臨床手技8.8点(15点満点)、疾病各論13.2点(24点満点)であり、業績有と回答した医師の方が、合計点、身体診察法・臨床手技、疾病各論のスコアが高い傾向にあることが分かった。 なお、GM-ITEは、特定非営利活動法人日本医療教育プログラム推進機構(JAMEP:Japan Institute for Advancement of Medical Education Program)により、研修医の基本的臨床能力の客観的な評価指標として開発された。問題は「医療面接・プロフェッショナリズム」、「症候学・臨床推論」、「身体診察法・臨床手技」、「疾病各論」の4分野で構成されており、幅広い疾患領域(内科・外科・小児科・産婦人科・精神科等)が網羅されている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
昨年度と同様に、COVID-19蔓延の影響があり、コホート研究に参加した研修医の人数が限られた。2023年3月の追跡調査に参加した医師は、2022年3月の調査に参加した11名のうち、6名であった。追跡調査に参加した医師数が半減した理由としては、COVID-19の蔓延が研修医に対して、精神的ストレスを与えたと推測する。
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Strategy for Future Research Activity |
COVID-19の感染動向に依存する部分はあるが、2024年3月の調査においても、継続的に調査に参加してくれている医師に対して、出来る限りアンケートに回答してもらえるように努力する。
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