2023 Fiscal Year Annual Research Report
Junior Residency Program with Social Networking Service: A Prospective Cohort Study
Project/Area Number |
20K18891
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
西崎 祐史 順天堂大学, 医学部, 先任准教授 (60743888)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 卒後臨床研修 / 基本的臨床能力評価試験 / GM-ITE / 臨床研修環境 / 医師キャリア |
Outline of Annual Research Achievements |
4年連続でアンケートに回答した医師は3名であった。男女比は、男性2名(66.7%)、女性1名(33.3%)であった。所属機関の内訳は、市中病院2名(66.7%)、その他1名(33.3%)であった。その他の内容は、保健所であった。希望診療科の内訳は、内科2名(66.7%)、その他1名(33.3%)であった。2023年3月の調査では、業績(筆頭著者として査読のあるジャーナルへの論文掲載)が有と回答した医師は、6名中1名であったが、2024年3月の調査では、業績が有と回答した医師はいなかった。2020年度の基本的臨床能力評価試験(GM-ITE:General Medicine In-Training Examination)の受験者全体(n=7,669)の成績は、合計点28.9±5.5(標準偏差)点であった。その一方で、業績が無と回答した3名の医師のGM-ITEスコアは、合計点35.0±1.7点であった。本結果から、研修修了後数年以内に業績が無くても、スコアが劣らないことが分かった。その他、卒後3年目以降の海外留学経験の有無(6か月以上の研究および臨床留学の有無)については、留学が有と回答した医師は、3名中0名であった。 本追跡研究において明らかになった、臨床教育環境に関する知見の中で、注目すべき点は「Disruptive physician(破壊的医師)」からの指導経験に関する結果である。本研究結果では、研究に参加した医師の54.55%と比較的多くの医師が経験有と報告している。また、臨床研修修了後数年以内の業績と基本的臨床能力との間には、正の関連性は認められないことが分かった。しかしながら、本研究はCOVID-19蔓延の影響で研究参加者が制限されたため、研究成果は、あくまでプレリミナリーなものであり、さらなる研究や検証が必要だと思われる。
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