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2020 Fiscal Year Research-status Report

ウェアラブルデバイスを用いた医師のストレスや情動状態による医療事故への影響の研究

Research Project

Project/Area Number 20K18893
Research InstitutionNihon University

Principal Investigator

市川 理恵  日本大学, 医学部, 助教 (00826761)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2023-03-31
Keywords医療事故 / ヒューマンエラー / 心拍変動解析(HRV) / ウェアラブルデバイス / 医療安全 / インシデント / 感情分析
Outline of Annual Research Achievements

ウェアラブルデバイスを用いた医師の情動分析とエラーの発生頻度の関係を明らかにするため、予備調査として附属病院における医師からのインシデントアクシデント報告を参照し、実際にどのようなエラーが発生しているのか調査した。その際、医師からのインシデント報告件数が年々増加していることがわかり、詳細を分析した。医師からのインシデント報告増加の理由として、医師の医療安全に対する意識の向上および報告すべき事象の具体的な提示などが挙げられた。この研究成果は2020年9月12日~10月11日にweb開催された第18回日本臨床医学リスクマネジメント学会において、「当院における医師によるインシデント報告の検討-5年前との比較分析-」として発表した。
また、研究に用いる生体モニタリング機器および情動分析システムの導入について検討し、具体的なシステムの内容や使用方法について説明を受け、2週間の試用を行った。試用結果および生体モニタリングやヒューマンエラーに関する研究報告を参考にして、研究計画の詳細を構築した。具体的には、研究対象者の選定およびモニタリング期間や時間帯、アンケート調査の内容と方法、個人情報保護の方法、統計分析の手法等について検討した。アンケート調査はウェブ上で行うこととし、ウェブシステムの構築を検討中である。
2021年度は作成した研究計画書をもとに日本大学医学部倫理委員会に研究の実施承認を得て、実際にデータ収集を開始する予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

本研究課題では勤務中の医師を研究対象として生体モニタリングとアンケート調査を並行して行う必要がある。研究対象者の負担をできるだけ少なくする目的で、アンケート調査はウェブ上で行うこととした。個人情報保護に配慮したウェブシステムの導入のために時間が必要となった。当初の予定よりやや遅れているが、準備は順調に進んでおり、来年度はデータ収集が開始できる状態である。

Strategy for Future Research Activity

2021~22年度はアンケート調査用ウェブシステム、生体モニタリング機器および感情分析システムを導入し、生体モニタリングとアンケート調査を開始する。取得したデータの分析を行い、勤務中の医師の情動状態とヒューマンエラー発生頻度の関係を明らかにし、生体モニタリングが医療安全対策に有効であるか検討する。

Causes of Carryover

生体モニタリング機器および感情分析システムの導入が当初の予定より遅れたため、導入にかかる経費が来年度に移動した。それに伴いパイロットスタディの開始も遅れたため、協力者への謝金など多くの予算が来年度に移動した。また、予定していた学会がweb開催となったため、旅費が不要となった。

  • Research Products

    (1 results)

All 2020

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 当院における医師によるインシデント報告の検討 -5年前との比較分析-2020

    • Author(s)
      市川理恵、中川富美子、杉本 環、早坂正敏、安藤智美、木下浩作、鈴木孝浩、根東義明
    • Organizer
      第18回日本臨床医学リスクマネジメント学会

URL: 

Published: 2021-12-27  

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