2020 Fiscal Year Research-status Report
Policy evaluation on psychiatric reform in Japan using implementation research
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20K18897
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
本屋敷 美奈 東京医科大学, 医学部, 助教 (30833256)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 政策評価 / 実装研究 / 精神医療政策 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和2年度中は、主に文献取集とインタビューガイドの検討を行った。過去の日本の精神医療改革に関して文献や国のHP等から情報収集を行なった。いくつかの政策に関して、フレームワークに仮入力を行い評価対策となる2つの政策について検討、決定した。2つの政策は2004年からの精神医療福祉の改革ビジョン及び2018年の「精神障害にも対応した地域包括ケアシステム」とした。コロナ禍の為、半構造化面接の計画・実施は困難であった。半構造化面接が実施困難な場合に備えて、代替調査の可能性を検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナ禍で半構造化面接の実施が困難であった。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度、半構造化面接の実施が困難であったこと、また実装研究手法を用いた政策評価の対象として選んだ2つの内、2004年の「精神保健福祉の改革ビジョン」が17年前と古いことから、当時の政策担当者が既に移動になったり退職したりしていることが考えられた為、むしろ文献レビューを用いた政策比較を行うことを考えている。2021年度中に、文献収集、データ抽出、分析まで行っていく。 一方、2018年の「精神障害にも対応した地域包括ケアシステム」に関してはより詳細に分析を進める為、政策の一要素である「多職種アウトリーチ診療の普及実装要因」について、実装研究統合フレームワーク(一定の基準を満たした19のモデルから実装に重要な影響を与える要因を統計的に抽出し、各要因の内容を吟味した上で共通の内容に標準化したもの)を用いて調査を行う予定である。具体的には以下の予定ですすめていく。 2021年4月~7月に多職種によるアウトリーチの実態に関する聞き取り、情報収集、解析法決定、協力者募集、2021年8月~11月にインタビューガイドおよび研究対象者のリクルートから調査を円滑に勧められるような説明文書の作成、倫理申請、2021年12月~2022年5月倫理委員会での承認後、半構造化面接について対象者をリクルート及び調査実施、2022年6月以降に解析および論文作成予定。
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Causes of Carryover |
(理由)半構造化面接の実施を今年度に行うことが出来なかった為 (使用計画)主に半構造化面接における謝金と旅費に使用する。予定より半構造化面接の実施が遅れたため、計画よりも令和3年度に多くの旅費と謝金がかかる予定である。
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