2021 Fiscal Year Research-status Report
ピロリ菌の除菌による血清ペプシノゲンなどのバイオマーカの変化に関する検討
Project/Area Number |
20K18938
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
渡邉 美貴 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (60773695)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ピロリ菌除菌 / 血清ペプシノゲン / 萎縮性胃炎 / 胃がん予防 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、ピロリ菌未感染者、ピロリ菌感染者で除菌なし、ピロリ菌感染者で除菌ありの3群間で血清ペプシノゲン値の変化を比較し、ピロリ菌除菌後の胃粘膜の改善について検討することを目的としている。さらには、ピロリ菌感染に関連するヘモグロビンやCRPなどのバイオマーカーを3群間で比較し、変化について検討する。 日本多施設共同コーホート研究(J-MICC Study)岡崎研究の参加者を対象とし、本研究による測定データとJ-MICC Study岡崎研究のベースライン調査時(2007-2011年実施)の健診データを比較・検討するために、調査の準備を進めてきた。研究共同機関など関係各所と調整を行ってきたが、COVID-19感染拡大のために調査の実施は不可となった。そこで、対面での調査をできるだけ少なくするために、研究説明の動画配信など、ネット利用や調査会場における個別のパソコン利用など、感染予防に配慮した方法の実施に向けて準備を進めている。血清ペプシノゲンなどを測定するために生体試料の採取方法についての調整が進行中である。また、調査困難な状況の可能性も考慮し、J-MICC Studyの研究機関において、ピロリ菌感染の有無・除菌の有無、血清ペプシノゲンの経時データをもつ研究サイトとの共同研究を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
COVID-19感染拡大のために、複数の研究協力者を集めての対面調査が不可となった。対面調査以外の方法の準備や調整に時間を要したため。
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Strategy for Future Research Activity |
対面での調査が必要となる生体試料の採取方法について調整を進め、調査を再開する。すでに収集済みのデータによる解析を進め、ピロリ菌除菌の影響について検討すると同時に、J-MICC Study 京都フィールドとの共同研究を進めていく。
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Causes of Carryover |
研究協力者の募集・調査を実施することができず、印刷代、郵送代、採血・検体保存のための消耗品費、人件費など調査等にかかる費用、さらにバイオマーカーの測定費用の支出がなかったために、支出が予定より少なくなった。 来年度、調査を実施する。そのための人件費、印刷代、郵送代、バイオマーカーの測定、webやパソコンを利用した調査のために使用する予定である。
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Research Products
(2 results)