2020 Fiscal Year Research-status Report
横断研究によるMMSEを用いた認知機能とヒ素の関連について
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20K18939
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
鈴木 春満 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (60755122)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ヒ素 / MMSE / 認知機能 |
Outline of Annual Research Achievements |
アルツハイマー型認知症の場合は、危険因子の1つとして、APOE遺伝子変異型が報告されている。そのため、この遺伝子変異型の情報も研究参加者から得ることを含めて、研究計画に沿って、申請者の所属研究機関において遺伝子解析研究に関する倫理申請を行った。倫理審査会で、本研究の説明とその後、内容の修正を得て、申請が承認された。1年目には、バングラデシュでの倫理申請まで通すことと、研究調査を開始する予定であったが、新型コロナウイルスの状況もあり、メールやインターネット会議により、バングラデシュにおける倫理申請に向けて準備を進めてきたが、バングラデシュ国内で都市部のロックダウンが行われ、前回の対象者の地域での研究協力者のコホート研究も中断していることから、1年目に計画通り調査を開始することが困難であった。この当時は、コホート対象地域では、新型コロナウイルス感染症は蔓延しておらず、現地の研究協力者が移動することが可能になれば、調査開始もできるであろうとのことであった。また、アルツハイマー型認知症のリスク要因としてしられるAPOE遺伝子変異型を調らべるバングラデシュでの研究機関の選定に時間を要しており、現地での倫理申請が思うように進んでいない状況である。研究協力者も在宅勤務をしており、ヒ素の測定についても詳細を測定機関に問い合わせを行っているが、このような状況下で、返事に時間を要している。 前回の調査時も、現地に行くことで、調査開始までに必要な手続きが素早く進んだため、現地に行けないまでも、現地の他の若手研究者に協力を求めるなどして、早期に現地での倫理申請を終わらせ、少人数ずつの調査が行えないか、初めに質問紙などを用いた、検体を採取を行わない調査から開始できないかなどの検討を行い、研究を進める予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
日本において、倫理申請を行うところまでは順調に進んでいた。研究計画書では、1年目の時点から、バングラデシュにおいて、前回の研究参加者から追加で生体試料及び質問紙による調査を行う予定であった。しかしながら、新型コロナウイルス感染症がバングラデシュでも蔓延しているため、現地での研究協力者のコホート研究も中断されており、すぐに調査を開始できる状況ではなかった。倫理審査を行うために、現地での測定会社の候補をいくつか研究協力者に探して頂いたが、こちらからの質問にすぐに測定会社からの返答があるわけでないため、時間を要する状況が続いた。バングラデシュの都市部もロックダウンなどの措置がとられ、研究協力者も在宅勤務を行うなどしていたため、手続きに時間を要している。研究者自身もこの感染症の状況で現地に行くことが困難であり、メールやインターネット会議を行っているが、現地で会議するよりもやり取りに時間を要する状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
前回の調査時も、現地に行くことで、調査開始までに必要な手続きが素早く進んだ。新型コロナウイルス感染症の影響で、外国への渡航が制限されている中、現地に行けないまでも、連絡を取りやすい現地の他の若手研究者に協力を求めるなどして、早期に現地での測定機関などとのやり取りを終わらせる。インターネット会議をさらに頻繁に行うことで、現地の研究協力機関での倫理申請を終わらせ、新型コロナウイルス感染症の状況を考慮しながら、少人数ずつでの追加調査が可能かどうかの検討を研究協力者と行う。初めに、質問紙だけの調査など用いた、対面で行わない方法や、生体試料をとらない調査から進めることができないかを検討する。 前回、同じ研究参加者で調査を行った研究データはクリーニングも終わり、解析ができる状況になっているため、こちらのデータを用いて、研究を行い、学会発表や大学のホームページを通じた情報発信などにも努めていくことを予定している。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症がバングラデシュで蔓延していたため、予定していた現地調査を予定通り行うことが困難であったため、予定した金額を使用することができなかったため。
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