2020 Fiscal Year Research-status Report
環境リスクによる人への疾病負荷コスト算定の基盤作成と精緻化
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20K18948
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Research Institution | National Center for Child Health and Development |
Principal Investigator |
目澤 秀俊 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, エコチル調査研究部, チームリーダー (60726652)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 環境疫学 / Cost of Illness / 疾病負担 / Attributable Fraction / 早産 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、環境負荷による疾患発生コストの計算に、環境測定データを加えることにより精緻化を行えるか検討することにある。具体的な例として、多くの報告がから因果関係があると考えられるPM2.5と早産発生を例に、地域のPM2.5曝露測定値データを加えることにより、PM2.5による早産発生へのコスト算定にどの程度影響を与えるかを定量化し、追加するための必要なデータ要件を検討する。この目的の達成のため、(1)早産の一人当たり医療費算出(2)区市町村単位でのPM2.5の大気汚染モデル作成(3)早産発生と大気汚染環境リスク(PM2.5)からの早産発生寄与割合データ作成、を計画している。 (1)に関しては、2016年のNDBからランダム抽出したデータを用いて、早産による初回入院費用コストの計算を行い、working paperにまとめた。(2)に関しては、2013年の区市町村単位での日別PM2.5データを作成し、区市町村単位月別のデータテーブルの作成を行った(3)に関しては、厚労省より2010~2014年までの人口動態統計データを入手し、区市町村単位での月別出生情報を入手し、月別の出生数と早産割合の一覧を作成した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は(1)一人当たり医療費に関しては、早産による初回入院まで、検討することができた。(2)各地域のPM2.5データをまとめは終了している、(3)人口動態統計データの提供が、当初の予定より遅れたため、区市町村単位での出生数、早産割合から適切なカテゴリー化に関しての検討の開始が少し遅れている。しかし、データは入手しているため、本年度に検討を行うことは可能である。
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Strategy for Future Research Activity |
(1)一人当たり医療費に関しては、早産退院後の医療費の計算が課題として残っている。NDBデータから早産の医療費推定と、早産の合併症の医療費推定、合併症発生率からの早産合計での医療費推定が可能かの検討を引き続き行う。(2)は一先ず完了した。(3)は地域の適切なカテゴリー化を出生数と地域の統合等の情報を加味して行い、各地域でのPM2.5での過剰発生割合と寄与率を計算し、地域データを加えることにより疾病負担の精緻化が行われるかを検討する。
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Causes of Carryover |
本年は、COVID-19により出張による業務をオンラインミーテングでの業務に変更したことにより、出張費に減額が生じた。同時に、ドロップボックスの情報共有システムも別業務で使用しているソフトで代用可能であったため、使用していない。統計解析ソフトはアカデミック使用でのライセンスが使用できたため当初より減額となっているが、年間契約のため引き続き費用が必要となる。
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Research Products
(1 results)