2021 Fiscal Year Research-status Report
Quantitative Assessment of the Choroid Using OCT and Associations with Cognitive Function
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20K18949
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Research Institution | 独立行政法人国立病院機構(東京医療センター臨床研究センター) |
Principal Investigator |
伊藤 賀一 独立行政法人国立病院機構(東京医療センター臨床研究センター), 視覚研究部, 研究員 (80870013)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 脈絡膜 / 認知症 / 軽度認知障害 / アルツハイマー病 / 光干渉断層計 |
Outline of Annual Research Achievements |
(研究背景と目的)高齢化に伴い、認知症患者は急速に増加しており、2011年の報告では2400万人、20年毎に2倍の患者数になると予想されており、早期発見や発症予防が課題である。そのために、認知症の発症予測に役立つバイオマーカーの開発が期待されている。また、網膜は病理学的、生理学的、発生学的に脳と多くの共通点があり、眼疾患と認知症との関連性についても報告されている。本研究では、大規模疫学コホート研究で行われた認知機能検診と眼科検診のデータを用いて、その関連を明らかにすることが目的である。すでに我々は、この検診データのうち眼科検査機器である光干渉断層計(OCT)を用いた網膜の定量評価の結果と認知機能との関連について、2020年1月に専門誌に論文発表にて報告している。今回、OCTイメージの脈絡膜について、定量評価を行い、認知機能との関連について検討する。将来的には、脈絡膜の測定をすることで、認知症の発症予測に役立つ可能性について検討する。 (研究計画と方法)一般住民検診・眼科検診のデータを用いて、OCTの画像データより、専用ソフトを使用して脈絡膜の定量評価を行って、認知機能との関連を明らかにする。 (令和3年度の計画と実績)OCT画像から脈絡膜厚の測定について、画像解析ソフトを使用して、約1200個のOCTイメージの測定作業を完了して、データベースを作成した。データベースから、認知機能との関連を明らかにして論文投稿の準備をすすめる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
OCTの画像解析ソフトを使用方法になれるまでに時間がかかり、約1200個のOCTイメージの測定作業とデータベースの作成に時間が必要であった。
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Strategy for Future Research Activity |
解析ソフトで脈絡膜の解析した測定値を入力したデータベースから、認知機能との関連を統計学的に分析する。本年度に論文投稿の準備を行っていく予定である。
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Causes of Carryover |
令和2年度の新型肺炎蔓延防止措置のため、購入予定であったモニターとコンピューターを含む備品を今年度になって購入することができた。ひきつづき、必要な備品の購入を検討する。 また、現在、学会がWeb開催となったため、学会の参加費が残った。今年度、通常開催であれば学会参加時の旅費などの費用に当てたいと考えている。
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