2020 Fiscal Year Research-status Report
ザンビアにおけるモバイルヘルスを活用した生活習慣病予防介入プログラムの開発
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20K18960
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
立山 由紀子 京都大学, 環境安全保健機構, 特定助教 (20849971)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | モバイルヘルス / NCDs / 肥満 / 健康管理 / ザンビア |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、NCDsが急増しているにもかかわらず、予防対策が不十分なザンビアにおいて、モバイル端末を活用した介入プログラムを開発し、その体重・生活習慣変容・健康自己管理に対する有効性を検証することで、ザンビアの生活習慣病(NCDs)施策および人々の健康増進に資することである。具体的には、モバイル端末を活用した、体重・生活習慣の記録とメッセージ提供を可能とする介入プログラムを開発し、肥満者を対象に、そのフィールドにおける有効性を検証する。第I相はパイロット調査として、「健康教育」、「健康教育+体重測定」、「健康教育+体重測定+モバイルヘルス」による介入の実施可能性と効果を前後比較で評価し、第II相では、クラスター非ランダム化デザインの3群比較により、「健康教育」、「健康教育+体重測定」、「健康教育+体重測定+モバイルヘルス」の体重・生活習慣・健康自己管理改善効果を検証する。
2020年度(1年目)は、事前準備として、フィールドの現状に即した計画の立案に向けて、ザンビアにおけるモバイルヘルスを活用した研究プロジェクトの現状調査およびフィールド調整を行う予定としていた。新型コロナウイルス感染症の感染拡大のため、現地フィールドを訪問することができなかったが、現地協力機関(ザンビア大学経済社会研究所)の協力者との複数回のオンラインやメール等での打ち合わせを行った。また、モバイルヘルスを用いた介入研究について文献検索、ザンビア国内でのモバイルヘルスに関連する研究についての調査、対象地の検討、地域に即した健康教育プログラムおよび調査票開発の準備等を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2020年度は事前準備として、現地訪問の上で、対象地となるフィールドの選定・調整を行い、現地協力者と具体的なアプリを用いた介入内容の検討を進める予定としていたが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大のため現地渡航ができず、現地フィールド調査を一時的に見合わせざるを得なかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度は、パイロット調査による実施可能を調査する予定である。現時点では現地への渡航予定が立たないことから、当面は現地協力者と協力しつつ、可能な限りオンラインで研究を進める方法を検討していく予定である。しかし、状況によっては研究計画の見直しも含め、研究協力者と協議しつつ適宜判断していきたい。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の流行により、今年度計画していた現地フィールド調査を実施できなかったため、2021年度に実施予定として計上した。
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