2020 Fiscal Year Research-status Report
Investigation of minimally important differences for improving interpretability and development of a Web-based feedback system
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20K18962
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
宮脇 義亜 岡山大学, 新医療研究開発センター, 助教 (10761116)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 生活の質 / 最小重要差 / ウェブシステム / フィードバック / 全身性エリテマトーデス / 患者報告型アウトカム / 副腎皮質ステロイド / 心理的健康観 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和2年度は、SLEに特異的な生活の質(QOL)尺度の最小重要差を明らかにするために岡山大学を主幹とした多機関共同研究を全共同研究機関で倫理承認を得てデータ収集を開始した。最小重要差とはどれぐらいスコアが変化すれば臨床的に意義があるかを判断する指標(MID)である。副腎皮質ステロイド薬の年次変化と心理的健康に関する関連について予備的解析を実施することにより検討した。また、QOLデータ収集に用いるWebシステム構築と関連する環境整備を実施した。 多機関共同研究について、国内SLEコホート(LUNA)に参加している共同研究機関の一部の研究機関においてLUNAに登録されているSLE患者の登録を開始し、当該年度内で目標登録数のおよそ50%を達成した。LUNAからデータ提供を受けてSLE治療の主軸である副腎皮質ステロイド薬(GC)と不安、抑うつなど心理的健康観との関連に関する横断的検討を論文化し、同テーマについて縦断的検討を実施した。両者の間には負の関連を認めており、GC投与量をどの程度減らすと臨床的に意義のある不安、抑うつなどの心理的健康観の改善が得られるのかの解釈と意義付けのための指標としてMIDを設定する重要性を確認した。 Webシステム構築について、対象者の基礎情報やQOLデータを収集するためのプラットフォームをWebサーバー上に構築した。また事前の動作確認、プラットフォームのログイン画面を有するWebページやロゴデザイン制作等の環境整備を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
おおむね達成している。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、多機関共同研究の目標登録者数を達成すること、ベースライン、3ヵ月後、12ヶ月のGlobal rating change(GRC)をアンカーとしてMIDを設定すること、構築済みWebプラットフォームの本格稼働を行うこと、を目標に研究を推進する。
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Causes of Carryover |
当該年度に計上していたリーフレット印刷部数について、デザイン変更を考慮し年度内の印刷部数を予定よりも減らしたために費用が安価に実施できたが、次年度には残りの部数を印刷するため当該費用に支出する予定である。
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[Presentation] SLE患者における副腎皮質ステロイド投与量と心理的健康観に関する 縦断的検討2021
Author(s)
宮脇義亜, 浅野洋介, 片山祐, 林啓悟, 大橋敬司, 勝山隆行, 楢﨑真理子, 松本佳則, 佐田憲映, 矢嶋宣幸, 吉見竜介, 大野滋, 一瀬邦弘, 和田淳
Organizer
第65回日本リウマチ学会総会・学術集会