2021 Fiscal Year Research-status Report
小中学校のインフルエンザ対策の検証:病院感染対策の導入効果
Project/Area Number |
20K18966
|
Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
小野寺 直人 岩手医科大学, 医学部, 講師 (90788720)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 感染対策資材の提供 / 感染対策レクチャー / 手指衛生キャンペーン / 手指衛生剤の使用量調査 / 感染対策意識調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度の研究実績として、小学校(小学校A:児童数365名、小学校B:児童数355名、小学校C:児童数81名)および中学校(中学校D:生徒数190名、中学校E:生徒数191名、中学校F:87名)の計6校を対象に、下記の項目について実施した。 1)感染対策資材の提供:対象の学校において、学校で希望するマスクやアルコール手指消毒薬、ハンドソープ、環境清拭クロス剤、スキンケア剤を提供した。マスクは小学校3施設で3,250枚、中学校3施設で800枚を提供した。同様に、アルコール手指消毒薬はそれぞれ200L、40Lを、ハンドソープはそれぞれ52.8L、19.8Lを、環境清拭クロス剤はそれぞれ2,880枚、1,920枚を、スキンケア剤は小学校で9Lを提供した。 2) 各学校を対象に感染対策レクチャーや手指消毒キャンペーンの実施:その内容は5月および10月の運動会や文化祭などの行事の前に、すべての児童や生徒に対して感染対策レクチャーと実際の手洗い方法の教育を行い、その後の1週間で手洗いキャンペーンを行う。その際、養護教諭や担任の協力のもと、手洗いできたかカードを作成し、キャンペーン中の手洗い実施率を算出した。 3)手指衛生剤の使用量調査:また、学校内で児童あるいは生徒が使用するアルコール手指消毒薬(ABHR)とハンドソープ(HS)の毎月の使用量(mL/児童または生徒)を算出した。小学校におけるABHRの使用量は、A(6.4mL)、B(2.1mL)、C(1.4mL)で、中学校ではA(2.2mL)、B(1.1mL)、C(使用なし)であった。小学校におけるHSの使用量は、A(1.3mL)、B(0.8mL)、C(1.4mL)で、中学校ではA(0.9mL)、B(1.1mL)、C(1.4)であった。 4)2022年3月に、学校管理者および教員、養護教諭を対象にした感染対策実施後アンケート調査を実施した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画していた1)感染対策資材の提供、2)各学校を対象に感染対策レクチャーや手指衛生キャンペーンの実施、3)手指衛生剤の使用量調査、4)学校管理者および教員、養護教諭を対象にした新型コロナウイルス感染症感染対策実施後アンケート調査ができた。
|
Strategy for Future Research Activity |
2021年と同様の活動として、1)感染対策資材の提供、2)各学校を対象に感染対策レクチャーや手指衛生キャンペーンの実施、3)手指衛生剤の使用量調査、4)学校管理者および教員、養護教諭を対象にした新型コロナウイルス感染症感染対策実施後アンケート調査を行う。
各項目において、2021年度と比較を行う予定である。
|
Causes of Carryover |
次年度使用額(B-A)が946円であり、予算通りの執行である。
|