2023 Fiscal Year Research-status Report
労働者の特性に合わせたジョブ・クラフティング促進プログラムの開発と効果検討
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20K18969
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
櫻谷 あすか 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 特任講師 (70845461)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | ジョブ・クラフティング / ワーク・エンゲイジメント |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、労働者の特性に合わせたジョブ・クラフティング (job crafting; 以下JC) 促進プログラムを開発し、JC促進による労働者の心の健康および生産性増進への効果を科学的に検討することを目的としている。令和5年度は、令和4年度に引き続き、プログラム開発をした。 1)ジョブ・クラフティングに関する文献レビュー(完了):令和4年度に引き続き,ジョブ・クラフティング介入プログラムに関する知見を得るために,「job crafting」をキーワードとした文献レビューを行った。 2) 介入プログラムの開発(実施中): e-learning版ジョブ・クラフティング促進プログラム(以下、JCプログラム)のプロトタイプの開発を継続した。産業保健の専門家から意見を収集し、プログラム内容の修正を行った。 3) 予備的効果検証の実施(実施中):17名の労働者を対象にJCプログラムのプロトタイプを提供し、理解度・満足度を聴取した。参加者から得られた意見をもとに、プログラムの修正を実施している。1回あたり3-5分程度のプログラムを4週間継続して使用する構成となる予定である。 4) 介入プログラムの管理システムとWeb 調査システムの準備、およびスタッフのトレーニング(完了):具体的には、以下を実施した。①JCプログラムの管理運用に関する委託業者の決定、②JCプログラム実施に関する研究協力スタッフに対するトレーニングの実施、③東京大学内の入退室管理されているサーバー室に、専用ストレージサーバーを設置することによって、調査結果をセキュアに保管する環境の構築 5)無作為化比較試験の実施の準備(実施中):無作為化比較試験の研究デザインおよびプロトコルを検討している。現在、研究参加者をリクルートしている段階である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
e-learning版ジョブ・クラフティング促進プログラムの開発および研究協力企業のリクルートに当初の予定よりも時間がかかっているため。
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Strategy for Future Research Activity |
令和6年度【無作為割付比較試験(RCT) 開始および追跡調査の実施、データ解析、結果の公表】 1) 介入プログラムの開発: 現在、改修作業を進めているe-learning版ジョブ・クラフティング促進プログラムを完成させる。 2)RCTの準備:RCT実施のために、研究プロトコルを策定し、倫理審査申請および、臨床試験登録を行う。 3)RCTの実施:(1)研究参加者の募集および初回(ベースライン)調査の実施、(2)介入群へのe-learning版ジョブ・クラフティング促進プログラムの提供、(3)追跡調査:初回調査から1ヶ月後、および3か月後に実施する。 4)解析:自記式質問紙によって聴取されるワーク・エンゲイジメント、心理的ストレス反応、およびジョブ・クラフティング等を結果指標とし、群 (介入・対照) × 時期 (介入前・1ヶ月後・3ヶ月後)の交互作用を混合効果モデルにより解析する。 5)成果の公表:国内外での学会発表、原著論文として主要な国際雑誌への投稿により公表する。
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Causes of Carryover |
(理由)介入プログラム開発、研究協力スタッフへの人件費等経費の使用予定の一部、および無作為化比較試験の実施に係る予算執行が次年度になったことによる。
(使用計画) 介入プログラム開発、研究協力スタッフへの人件費等経費、および無作為化比較試験実施に係る経費等に使用予定
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Research Products
(10 results)