2021 Fiscal Year Research-status Report
一般住民におけるTroponin Tと潜在性動脈硬化との関連
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20K18971
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
佐藤 敦 福岡大学, 医学部, 助教 (60816263)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | トロポニンT / 冠動脈石灰化 / コホート研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
福岡県動脈硬化疫学研究(FESTA)は日本人一般住民(40~74歳)について、2018年度よりベースライン調査を開始し、2022年3月現在約500名の調査を完了した。同研究では福岡県の特定健診者の中から参加者を募集し、健診時の残余血清検体を本人の同意を得たうえで取得し、心筋 Troponin T などを測定した。加えて、マルチスライスCTによる冠動脈・大動脈の造影と石灰化の評価をトレーニングされた研究者が冠動脈石灰化指数(Agatston score)をもちいて評価した。2021年度時点では、対象者数を増やしている段階であり、統計解析や学会発表、および論文作成等は次年度以降実施していく予定である。主要解析としては、心筋 Troponin T と冠動脈石灰化指数との関連をみる予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2021年度は、対象者の募集とデータ取得のみ実施したが、コホート研究の解析においては一定数以上の対象者数が必要である。本年度は順調に対象者を100名程度増やすことができたため、上記のように判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
心筋 Troponin T と冠動脈石灰化指数との関連について解析を行い、学会発表および論文作成を次年度以降実施する予定である。同時に対象者の募集も1000名を目標に実施していく。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症流行により、対象者数の増加が鈍化していたため、および予定していた検査費や旅費の使用を延期したため、次年度使用額が生じた。次年度はこれら延期した事項を急ぎ進めていく予定である。
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