2022 Fiscal Year Research-status Report
トランスジェンダー学生が安全に安心して看護を学ぶための学習環境整備の検討
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20K18997
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Research Institution | Yamagata Prefectural University of Health Science |
Principal Investigator |
菊地 圭子 山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 准教授 (00444927)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | トランスジェンダー / セクシュアルマイノリティ / 看護教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は最終年度としてトランジェンダー当事者看護師と看護教員へのインタビュー調査を予定していたが、covid19の影響や教育業務の多忙により調査時間を捻出できず成果を出せなかった。そのためこれまで収集した看護学生66名の性の多様性の授業後の感想から性自認と性的指向について、学生がどのような認識を持っているのかを分析した。 学生は当事者に対する看護として「その人のありのままの性を認め尊重する」「当事者だけでなくその家族を支える」「その人の話をよく聞き、いつでも相談できる環境を作る」「LGBTは異常でないと当事者に伝わる態度で接する」などを挙げていた。また「自分自身が何気ない一言で傷つけているのではないか」「当事者がしてほしい支援はひとりひとり異なり対応が難しい」「LGBTは自分に関係のないことではなく、一人ひとりが意識を変えていく必要がある」「性自認と性的指向は本人しかわからないこともあり接しかたや関り方が難しい「など、LGBTの人々を看護するうえでの難しさや課題を認識していた。本研究ではトランスジェンダー学生が安心安全に学修できる環境整備の方策を検討することにあり、トランスジェンダーの環境要因である看護学生のLGBTに対する認識を明らかにできた点は、本研究目的の成果につながる成果である。このデータについてはさらに分析を進め令和5年度中の投稿を目指す。 昨年まで取り組んでいた総説は現在投稿し査読結果待ちである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
COVID19による影響や欠員により教育業務遂行への時間の捻出が計画当初より大きくなったことによる。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度まで研究期間を延長申請し、当初計画どおりの調査を進める。
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Causes of Carryover |
令和4年度の計画が進まなかったため繰越金が生じた。また、計画申請の際、洋専門書の購入費を大幅に計上していたが、近年本研究テーマに関する和専門書や翻訳本が数多く入手できるようになり、専門書購入に関する費用が当初より低額で済んでいるために余剰金が生じている。
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