2023 Fiscal Year Research-status Report
初期キャリア形成期看護師のピア・コーチングと看護実践能力の関連の探索
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20K19002
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Research Institution | Musashino University |
Principal Investigator |
冨田 亮三 武蔵野大学, 看護学部, 講師 (90814012)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | ピア・コーチング / 看護実践能力 / 看護師 |
Outline of Annual Research Achievements |
ピア・コーチングはピア(同年代や社会的立場が同じ人)と協働することで互いを高め合う教育方法であり、ピア・コーチングによって新しい知識とスキルが実践に統合され、看護師の実践が改善するとされている。卒後2年目看護師は病棟においてリーダーシップを発揮し、看護を牽引する人材になるための重要な時期である。しかし、看護実践能力の不足をはじめ、多くの悩みを抱え、離職という問題に晒されている。 本研究は、卒後2・3年目にある初期キャリア形成期の看護師におけるピア・コーチングと看護実践能力の関係性を明らかにすることを目的としている。この関係性を明らかにすることで、ピア・コーチングの活用性への示唆を得ることができ、卒後2年目看護師の抱える悩みの一つである看護実践能力の不足に対して、教育的プログラムといった方略を考える際の資料になる。 ピア・コーチングと看護実践能力の関係性を明らかにするために、1年間の期間をあけた縦断的調査(オンラインアンケート調査)を2021年度から2022年度にかけて実施した。ピア・コーチングと看護実践能力の関係を明らかにするにあたり、自己効力感が影響を及ぼす可能性が示唆されたため、自己効力感も合わせて調査を行った。まず、自己効力感が及ぼす影響について分析を行い、自己効力感が看護実践能力に影響を及ぼしていることが明らかとなった。2023年度は、自己効力感が及ぼす影響を考慮して、ピア・コーチングと看護実践能力の関係性を縦断的に分析した。分析して得られた結果を学術集会で発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
COVID-19の感染拡大の影響で、当初予定していた調査開始が1年間遅れた。その後、感染が落ち着き始めることで、教育現場がオンラインから対面へと戻り始め、その対応に時間を有した。
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Strategy for Future Research Activity |
縦断的調査で得られたデータを用いたピア・コーチングと看護実践能力の関係性について、分析した結果の投稿を進める。
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Causes of Carryover |
学会等がオンライン開催となったため、旅費等を計画通りに使用することができなかった。次年度は、研究成果の発表に係る費用として計画している。
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