2023 Fiscal Year Research-status Report
認知症非合併患者と認知症合併患者を同時に看護する看護師の苦悩に関する探索的研究
Project/Area Number |
20K19011
|
Research Institution | Tokoha University |
Principal Investigator |
千葉 のり子 常葉大学, 健康科学部, 准教授 (70737353)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
|
Keywords | 急性期病棟 / 認知症非合併患者 / 認知症合併患者 / 看護師 / 対応 / 苦悩 / サポート |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、急性期病棟の夜間帯における認知症非合併患者と認知症合併患者を同時に看護する看護師の対応と苦悩についての量的検証および関連要因を抽出し、看護師が必要とするサポートについて明らかにすることを目的としている。 令和5年度は、認知症非合併患者と認知症合併患者を同時に看護する看護師が苦悩を乗り越えるために必要なサポートについて調査した。 A県内の急性期病院に研究協力を依頼し、同意が得られた施設の急性期病棟に勤務する看護師を研究対象者とした。管理職ではなく病棟で交替制により夜勤を行っており、認知症非合併患者と認知症合併患者を同時に看護している臨床経験5年目以上の看護師に、フォーカスグループインタビューを行った。研究対象者は、女性看護師5名で、勤務する病棟の主たる診療科は、呼吸内科、消化器外科、GHCU(ハイケアユニット)、脳神経外科などであった。得られたデータを質的帰納的に分析した。 分析の結果、認知症非合併患者と認知症合併患者を同時に看護する看護師が苦悩を乗り越えるために必要なサポートは、<緊急時すぐに対応できる人のサポート><病棟管理者の理解と癒し><仲間との共有><医師の関心と理解><支援専門職の存在>であった。 看護師は苦悩を乗り越えるために、夜間患者ニーズについて施設内の多職種および看護管理者に現状の理解とケアする自分達の心身の状態の理解を強く求めており、それが必要なサポートであることが明らかとなった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
第3研究である、急性期病棟で認知症非合併患者と認知症合併患者を同時に看護する看護師が苦悩を乗り越えるためのサポートについてのインタビュー調査まで実施した。今後はセルフマネジメント向上にむけたサポートという視点で深く分析を行う予定である。
|
Strategy for Future Research Activity |
第3研究について学科発表に向けて準備を行っていく。
|
Causes of Carryover |
学科発表のための物品や旅費および論文作成のための費用が必要である。
|