2022 Fiscal Year Research-status Report
看護師長の意思決定スキル向上プログラムの有用性の検討
Project/Area Number |
20K19015
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Research Institution | Otemae University |
Principal Investigator |
笠松 由利 大手前大学, 国際看護学部, 准教授 (50823564)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 看護師長 / 意思決定能力 / 能力向上プログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
研究者はこれまでの研究において、看護師長の意思決定スキル向上プログラムを開発した。この測定ツールを活用してプログラムを実施、評価し、一般に活用できるかの有用性を明らかにすることを本研究の目的としている。 2020年から予備調査に着手予定であったが、Covid-19の感染拡大により研究協力の承諾を得ていた施設からの2020年開始の研究協力を得ることができなかった。データ収集方法等を再検討し、2022年4月に研究者が所属する大学の倫理審査委員会において研究計画の承認を得た。5月より研究協力施設に正式な協力依頼を行い3施設から研究協力の承諾が得られ研究活動をスタートした。研究協力者は当初37名であった。 第1段階は、DVDによる知識学習であり、意思決定に関する講義をDVDに収録しプログラム参加者に配布資料とともに郵送し視聴してもらった。第2段階(ケーススタディは1ヶ月に1ケースずつ実施)を実施したが、協力施設側の予定変更等により、第2段階は4か月で終了のところ5ヶ月かかって終了となった。途中辞退者が4名おり、最終、33名の研究協力者となった。 現在、アウトカム調査として、プログラム前(第1段階前)、第2段階終了直後、第2段階終了後1ヶ月後の質問紙調査(看護師長の意思決定スキルに関する調査票)を2023年4月末に回収終了予定である。またDVDと各ケースに関するプログラム評価も行っており、本調査に向けてプログラム内容と使用する資料の洗練化を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
Covid-19の感染拡大により研究協力の承諾を得ていた病院から協力時期の検討の申し出があり,2022年度5月よりスタートしたため,当初の予定より約2年遅れている. スタート以降の進捗は順調である.
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Strategy for Future Research Activity |
今後は,上記の質問紙調査の集計と分析を行い,開発したプログラムが看護師長の意思決定スキルの向上に有用であったかを明らかにし学会発表を行う. またアウトカム評価の質問紙調査のほかに,プロセス評価として活用したDVDと4つのケースの評価を行う.この結果をもとにプログラムを洗練化し本調査に向けて修正していく. 2024年度中に本調査に着手したい.
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Causes of Carryover |
Covid-19の感染拡大により研究の進捗が当初の予定より遅れており,本調査の実施に至っていないため,人件費,物品費等使用していない.2023年度は本調査に着手する予定であるため,助成金を使用できると考える.
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