2022 Fiscal Year Research-status Report
正確で簡便な看護業務時間測定と評価による業務改善システムの検証と実装に向けた研究
Project/Area Number |
20K19024
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Research Institution | Iwate Prefectural University |
Principal Investigator |
岡田 みずほ 岩手県立大学, 看護学部, 教授 (90596561)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 看護業務量調査 / 音声入力 / データの可視化 |
Outline of Annual Research Achievements |
看護業務量調査の手法を音声入力へ変更するため、使用する音声入力デバイス、並びに業務可視化アプリケーションの再検討とともに、導線分析のためのシステムを検討している。 特に、医療機関で使用する音声入力デバイスとしてノイズの処理、入力者以外の音声の制御方法などに課題が多い。 業務可視化アプリケーションについては、試作段階まで進んでいるが、現場のニーズとの乃すり合わせが必要である。 また、構築したシステムを運用するための看護現場の実態を調査したが、ICTに関する知識の不足などを問題ととらえている看護職員が多いことが明らかとなり、今後構築した業務改善システムを実運用するために必要な教育プログラムも同時検討していく必要性があることが明らかとなった。特に、看護管理者(看護師長相当、副看護部長相当)の職員がシステム担当者として活動している施設が多いことも調査結果から明らかとなった。その点から考えると、看護マネジメントを支援するツールとして、正確で簡便な看護業務時間測定と評価による業務改善システムへの理解は得られやすいと考えられる。今後直接的なニーズを確認する必要はあるものの、実運用に向け看護部門のシステム担当者へのアプローチが重要であることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
音声入力デバイスの選定並びに導線分析のためのネットワークに関する課題解決が進まなかったため
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Strategy for Future Research Activity |
音声入力デバイスを決定し、実際にデータ収集及び業務可視化アプリケーションを実装させ、現場の看護師から実装に向けたヒアリングを行う。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、実地での検証が出来なかったこと、さらに業務改善システム構築に向けたデバイス等の選定に時間を要し、その購入に至らなかったため研究期間の延長を申請した。 今年度は、デバイスを決定し、業務改善システムの実運用と検証を行う。その結果を学会等で発表する。
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