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2022 Fiscal Year Research-status Report

仮設住宅に暮らす循環器疾患をもつ人のセルフモニタリングを促す看護援助モデルの開発

Research Project

Project/Area Number 20K19026
Research InstitutionMiyagi University

Principal Investigator

勝沼 志保里  宮城大学, 看護学群, 講師 (10794323)

Project Period (FY) 2020-04-01 – 2024-03-31
Keywords災害 / 応急仮設住宅 / 循環器疾患 / セルフモニタリング / 看護支援モデル
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、自然災害により自宅を失い、応急仮設住宅(以下、仮設住宅とする)で暮らす循環器疾患をもつ人のセルフモニタリングパターンを明らかにし、災害支援活動を担う看護職者が循環器疾患をもつ人のセルフケアの自立を目指して行う、看護援助モデルの開発を目指す研究プロセスの一部である。
研究協力者9名の災害後の時間経過に伴う暮らしの変化の時期毎に、セルフモニタリングのタイプに分類し、3つのセルフモニタリングのパターン:「関心事解決による取り戻しパターン」「生活再建に伴い取り戻しつつあるパターン」「喪失後の新手段獲得が必要なパターン」を抽出した。2022年度は、セルフモニタリングのタイプ及び、各パターンの課題を見出し、研究結果および文献検討から必要な看護援助を検討した。災害後の循環器疾患をもつ人のセルフモニタリングを高める看護援助として、<優先される関心事の解決を図る看護>、<疎かになったセルフモニタリングを取り戻す看護>、<喪失したセルフモニタリングを取り戻す看護>、<医療を継続する看護>を見出した。災害による循環器疾患をもつ人のセルフモニタリングのパターンは、災害によって影響を受けたセルフモニタリングのタイプの変化と病状の経過から、帰結が良好であったパターンを目指す必要がある。
日本では高齢化や循環器疾患患者の増加が進んでおり、自然災害による中長期的な健康被害が明らかになっている。そのような中で、被災し応急仮設住宅で暮らす循環器疾患をもつ人のセルフモニタリングの特徴に着目し、その特徴から必要な看護援助を見出したことは、災害後の循環器疾患をもつ人の症状や病状の悪化に早期に気づく対処する手立てとなる。また、被災地で活動する看護職者が人的・物的・時間的資源が限られる中で、循環器疾患をもつ人のセルフモニタリングのタイプのアセスメント視点が明確になり、必要な看護援助を検討することができる。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

新型コロナウイルス感染症の流行によるデータ収集の遅れから、研究全体の進捗に遅れが生じている。2022年度までに予定していた、災害看護および慢性疾患看護における専門家や実践家へのインタビューによる試案した看護援助モデルの妥当性、実践可能性の検討までに至っておらず、2023年度も研究を延長した。

Strategy for Future Research Activity

2023年度が最終年度であるため、早急に本研究を推進する。現在、災害看護支援および慢性疾患看護の経験をもつ看護職者へのヒアリングに向けて研究計画書の作成、所属機関の研究倫理専門委員会申請に向けて準備を進めている。試案した看護支援モデルの妥当性の検証およびモデル修正に向けて、災害看護および慢性疾患看護の専門家または実践家にインタビューを実施するために、6月に所属機関の研究倫理専門委員会へ申請する。7月から8月にかけてデータ収集し、9月から10月にデータ分析を行い、看護支援モデルを修正する。

Causes of Carryover

物品費については、研究開始年度に購入を予定していたノートパソコン等は研究全体の進捗の遅れにより購入を見送っていた。2023年度に研究データを収集しデータ分析を行うため、ICレコーダー、ノートパソコン、論文作成支援ソフト等が必要となるため購入予定である。その他では、新型コロナウイルス感染症の流行により国内外の学会参加ができなかったことにより、学会参加費および旅費の支出が予定よりも少なかった。2023年度は、学会への参加が可能であり、また専門家へのインタビューの実施、インタビュー逐語録の作成費が発生するため支出予定である。

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Published: 2023-12-25  

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