2020 Fiscal Year Research-status Report
気分障害の発症による家族機能の変動と、家族の負担および対処行動の明確化
Project/Area Number |
20K19050
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
宮田 知子 山梨大学, 大学院総合研究部, 助教 (60812295)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 気分障害 / 家族機能 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究内容を検討した結果、インタビュー調査にて「家族機能の変動」を明らかにすることは困難であると考え、インタビュー調査内容を「家族機能の変動」から「家族機能の変化」に変更した。 また、本研究対象者はうつ病患者の家族である。精神科外来を受診している患者の家族もしくは精神科病棟に入院中の家族を対象に研究協力を依頼する予定である。目標症例数20名を確保していく必要がある。患者が単独で外来を受診している場合には、患者に研究説明文書と研究への意向確認用紙を家族に渡してもらい、自宅で家族が研究内容を確認した上で研究参加の可否を決定することができるように工夫した。研究に参加していただける家族には、返信用封筒にて意向確認用紙を郵送してもらい、後日研究者からインタビューの日程調整を行う予定である。 研究計画書の作成の際には分担研究者である坂井郁恵教授に研究内容の妥当性を検討してもらった。この上で、研究計画書等必要書類を作成し、山梨大学倫理委員会へ申請を行っている。倫理委員会の承認が得られ次第、研究協力施設(山梨大学医学部精神神経医学講座)の協力を得てデータ収集を開始する予定である。研究協力施設の長から研究協力の内諾を得ることができた。 コロナ禍により、研究対象者数の確保が課題である。患者の主治医に協力を得ていきながら地道に研究協力依頼を行っていく。また、インタビュー調査は対面形式を予定しているが、感染予防対策には十分に配慮した上で行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2020年度は倫理委員会申請、研究協力と対象者の確保を行う予定であり、おおむね計画通り進展することができている。
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Strategy for Future Research Activity |
倫理委員会の承諾後からインタビュー調査を開始する予定。コロナ禍のため、入院中の患者の家族は面会を制限している場合があり、調査依頼が困難なことが予測される。主治医の協力を得ながら研究対象者数の確保に努める。
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Causes of Carryover |
コロナ禍により、移動自粛のため旅費が生じなかった。今年度は調査を実施していないため、謝礼などが発生しなかった。 次年度は調査開始に向けてICレコーダーや謝礼の購入を予定している。また、学会参加費としての使用を予定している。
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