2021 Fiscal Year Research-status Report
炎症性腸疾患患者のストレスマネジメント能力に対しての患者教育プログラムの開発
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20K19083
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
太田 一輝 弘前大学, 保健学研究科, 助教 (30868089)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 炎症性腸疾患 / ストレスマネジメント / 患者教育プログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
令和3年度の研究計画では、新型コロナウイルスの影響により、研究協力施設との調整が必要なり、令和2年度から開始予定であった炎症性腸疾患患者に対するセルフモニタリング・看護面接(認知再構成法)による介入群と対照群の比較を行う予定であった。しかし、引き続きコロナウイルスの感染に伴い、対象となる患者様の安全を担保できず、令和3年度も実施に至ることができなかった。 そのため、今年度は協力者との連絡調整を行い、安全かつ効果的に介入を行う方法について検討を行った。その他に認知行動療法の基礎知識やスキルの習得を目的に、認知行動療法に関する研究会に入会し情報収集を行った。また、国内外の炎症性腸疾患に関する先行研究から情報収集を引き続き行い、対象者への勉強会で使用する資料作成(認知行動療法の目的や方法に関する教材:動画)や介入方法の具体的な指導案の検討を行った。 今後の展開として、協力施設との対象となる患者様の安全性が担保される環境等の調整が整い次第、倫理申請書を提出し、炎症性腸疾患患者に対するセルフモニタリングを看護面接の効果を検証していく。また、看護面接を行うことが困難な場合は、実態調査として予定している指標でアンケートを行い、炎症性腸疾患のストレスなどの実態を分析する予定である。同時に患者会令和4年度以降の研究計画についても見直し、期間内での研究成果を報告できるように関係各所と調整を行っていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルスの影響で、研究協力者の業務多忙、協力施設への出入りの自粛に伴い、当初予定された計画を実施することができていない。 以上の理由から、研究の進捗は遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
研究協力を依頼する施設との調整ができ次第、介入を開始する予定である。協力が困難な場合は、対象者を募る方法を再検討する。また、看護面接の実施が困難な場合は、測定予定の指標を用いて実態調査を行う予定である。
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Causes of Carryover |
令和3年度に本調査を予定していたが、コロナウイルス感染予防のため研究の中断が余儀なくされ、資料作成に伴う費用や情報収集のための旅費が余り、次年度使用額が生じている。 令和4年度は介入の開始に伴うアンケート用紙の印刷や、分析に必要なソフトなどの購入に使用する予定である。
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