2023 Fiscal Year Research-status Report
超音波画像診断装置を用いたがん薬物療法における骨格筋量の推移の検討
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20K19089
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Research Institution | Kyoto Koka Women's University |
Principal Investigator |
炭本 佑佳 京都光華女子大学, 健康科学部, 講師 (50610698)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | がん薬物療法 / 骨格筋量 / 有害事象 |
Outline of Annual Research Achievements |
がん薬物療法において骨格筋量の低下は、有害事象の発現だけでなく生命予後に影響することが示唆されており、骨格筋量の低下を予防することは、がん患者の身体機能やQOLの向上のため重要である。本研究では、非侵襲的かつ骨格筋の量と質を反映する超音波画像診断装置を用い、がん薬物療法前・中・後の骨格筋量の経時的な変化から、がん薬物療法における骨格筋量の推移に関する基礎的知見を得ること。加えて、がん薬剤療法における骨格筋量の低下と有害事象の発現との関連について明らかにすることを目的としている。 2020年度は、がん薬物療法前・中・後の骨格筋量の経時的な変化を超音波画像診断装置を用いて調査する予定であったが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大のため調査機関が患者を対象とした研究に制限が設けられため、後方視的検討に計画を変更した。 2021年度は2010年以降の10年間にがん薬物療法を実施した約500名の患者から免疫チェックポイント阻害薬を使用した患者を抽出し、診療録から有害事象の出現の有無・程度と有害事象への対処の有無、CT画像、体重などを収集した。 2022~2023年度は、免疫チェックポイント阻害薬の患者の対照群となる殺細胞性抗がん薬を使用した患者を抽出し、診療録から有害事象の出現の有無・程度と有害事象への対処の有無、CT画像、体重などを収集し、データ整理しデータベースを構築した。また前述の内容と並行し、がん薬物療法における肺がん患者の骨格筋量と有害事象・生存期間との関連について文献検討を行い、論文を発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2020年度~2022年度までは新型コロナウイルス感染拡大防止のため調査機関において患者を対象とした研究に制限が設けられたことにより、患者と接触しない研究プロトコールに変更を余儀なくされた。そのため、当初の研究計画に比べ進捗に遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度に診療録より収集した免疫チェックポイント阻害薬を使用した患者と2022年度に診療録より収集した殺細胞性抗がん薬を使用した患者の有害事象の出現の有無・程度と有害事象への対処の有無、CT画像、体重などの情報を整理し、2023年度はデータベースを構築し解析の準備を行った。 2024年度は、がん薬物療法の前・中・後における体重およびCT画像から算出した骨格筋量の経時的変化、がん薬物療法の前・中・後における骨格筋量の変化と有害事象の出現との関連について検討し、主解析の結果を論文化すると共に、下位解析を進めていく。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症による研究プロトコールの変更により計画に大きな遅れが生じていることに加え、診療録からの対象者に関する診療情報の収集、データ整理等に時間を要したためである。
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