2021 Fiscal Year Research-status Report
糖尿病足病変患者の入院時における看護実践モデル構築に向けた基盤研究
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20K19117
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Research Institution | The Japanese Red Cross Toyota College of Nursing |
Principal Investigator |
栩川 綾子 (牧村綾子) 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 講師 (70465582)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 糖尿病足病変 / 看護実践 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、糖尿病足病変(以下「足病変」とする)患者を看護する看護師の入院時の看護実践を、参与観察と非構造化面接で現象学的に明らかにすることである。2021年度は、3年計画うちの2年目であるが、当初の計画から1年遅れたペースになっている。 本研究の実施に向けて、現象学的研究の分析能力向上に向け研究会に継続的に参加した。また、本研究を考案するきっかけになった博士論文を2020年度に投稿し、その後この研究に関する論文依頼があり、執筆した。博士論文では、足病変患者を看護する看護師は、患者の情報を収集し分析するというような科学的な思考するのではなく、患者との相互性から生起する知覚を鍵にして看護をおこなっていることを示した。論文の依頼があったということは、博士論文の意義が他者に認められたということであり、継続研究である本研究を進めるための基盤を出版物からも示すことができた。 また2021年度は、所属大学の倫理審査の承認を得、研究協力施設への研修を行い、研究を開始できる手はずを整えた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
病院での参与観察でデータを収集する本研究は、COVID-19の感染拡大により、病院への研修や調査依頼が行えない状況が1年あった。2021年度は、所属大学での倫理審査で承認を得、感染が落ち着いた時期に、参与観察に向けた病院研修を行った。研究依頼の矢先、研修を行った病棟が、閉鎖・スタッフが解散となったため、他の施設を依頼した。現在、そこで調査を進めるための調整を行っている。よって、当初の予定より、遅れている状況にある。
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Strategy for Future Research Activity |
究協力施設との調整がつき次第、病院の倫理審査後に、調査を開始する。データ収集期間を1年とし、今年度でデータ収集を終了する予定である。分析は、データ収集と同時に進めていく。
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Causes of Carryover |
COVID-19の感染拡大の影響により、研究会がオンラインで開催されるようになり、交通費の支出が予定していたほど発生しなかった。感染が落ち着き、学会参加や調査が可能となった際の、交通費へあてていく。
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