2021 Fiscal Year Research-status Report
インドネシアにおける看護職者による健康教育の実態と課題の検討
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20K19127
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
斎藤 瑠華 金沢大学, 保健学系, 助教 (50846681)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 健康教育 / 子ども / インドネシア / 看護職者 / 発展途上国 |
Outline of Annual Research Achievements |
現在、研究が開始できていないため、研究の概要を記載する。 本研究の目的は、インドネシアにおける看護職者による子どもへの健康教育の実態を調査し、健康教育を実践する上での課題を明らかにすることである。インドネシアでは宗教や文化が人々の生活や考え方の基盤となっている。そのため、子どもを対象とした健康教育においても宗教や文化的背景を考慮した内容が求められるが、現在どのような健康教育が実施されているか明らかになっていない。そこで、本研究では健康教育の担い手に着目し、インドネシアに適した健康教育の検討や、子どもの健康増進の一助となることを目指す。 2019年度末からの世界的なCOVID-19感染拡大はインドネシアにおいても著明であり、2021年12月の時点で約426万人が感染しており、そのうち13.1%は18歳未満であることが報告されている。このような状況を受け、保健省は他機関と協働し、子どものCOVID-19感染予防とその対応に関するガイドブックの作成および配布を実施している。また、積極的なワクチン接種により、現在の感染者数は減少傾向にある。しかしながら、2万5千人以上の子どもがCOVID-19により養育者を失っており、身体的、経済的、精神的な負担から子どもの貧困に繋がることが懸念されている。 上記の状況を鑑み、渡航を伴う本調査の実施は困難であるため、Webを介したオンライン調査などを検討中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
COVID-19に伴い渡航が困難となり、また日々COVID-19の対応も変化していることから、倫理審査申請が滞っている状況である、引き続き現地の研究者と打ち合わせを行い本調査の実施を目指している段階であるため上記の進捗状況であると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
COVID-19収束の見通しが立たない状況であり、現地の研究者や住民からの定期的な情報提供を引き続き実施し、必要に応じて研究方法の見直しを行う必要がある。
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Causes of Carryover |
COVID-19に伴い、インドネシアへの渡航制限やその他情報収集のために参加予定であった関連学会がオンライン開催となり、旅費が生じなかった。また、研究の開始が遅れているため、データ解析ソフトやデータ保存のためのUSBを購入することができなかった。そのため、次年度は調査の実施および解析のため旅費および上記の物品を購入し、それに付随する人件費などの経費に充てる予定である。
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