2022 Fiscal Year Research-status Report
出産後早期の身体回復を促進する温罨法ケアプログラムの開発
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20K19135
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
竹内 翔子 横浜市立大学, 医学部, 講師 (00758261)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 産褥期 / 温罨法 / プログラム開発 / 看護ケア |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、出産後早期の女性を対象とした身体回復を促進する温罨法ケアプログラムの開発である。その基盤として現在、会陰裂傷予防と出産後の冷えの2つの視点から研究に取り組んでいる。まず会陰裂傷予防に関する研究について、本年度は2021年度に実施した助産所に勤務する助産師による会陰裂傷予防に関する臨床判断の質的研究を論文化し、国内の専門誌に掲載された。次にその結果を基盤とし、本年度は病院での会陰裂傷予防に関する分娩期ケアの実態を把握するための質問紙調査を実施した。研究対象者は病院の産科病棟に勤務する助産師であり、データ収集内容は基本属性、会陰裂傷予防に関する分娩期の情報収集内容およびケア実践内容である。7施設から研究参加の同意が得られ、現在データ収集を終了し、分析を進めている段階である。また出産後の冷えに関する研究については、前段階で実施した出産後早期の疲労や産後疼痛等の身体症状に対するケアに関する実態調査の結果、病院・診療所と助産所では実践内容が異なっており、特に助産所では出産後早期の身体症状に対して、身体を温めるケアを様々に実践しているという特徴が明らかとなった。そのため、エビデンスに基づく温罨法ケアプログラム開発に向けた基盤研究として、まずは出産後入院中の女性を対象とした冷えの実態および身体症状との関連を明らかにすることが必要であると考え、研究計画を立案し、倫理審査委員会へ申請した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究計画の立案が遅くなり、研究倫理審査の申請が遅れたため。
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Strategy for Future Research Activity |
病院に勤務する助産師を対象とした会陰裂傷予防の研究については、分析を進めて評価を行う。出産後入院中の女性を対象とした冷えの実態および身体症状との関連に関する研究については、現在所属大学の倫理審査に申請中のため、承認後データ収集を行い、分析・評価を行う予定である。
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Causes of Carryover |
研究の遂行が遅れたことにより、調査で必要な費用を使用できなかったため。2023年度は本調査にあたり必要となる物品費やデータ収集施設までの交通費、謝金等で使用予定である。
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