2021 Fiscal Year Research-status Report
医療・学校連携型医療的ケア児の就学前看護援助モデルの構築
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20K19142
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
岡本 奈々子 (松崎奈々子) 東京医科大学, 医学部, 助教 (60761781)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 医療的ケア / 就学 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度に実施した文献検討をまとめ第68回日本小児保健協会学術集会にて発表を行った。演題は「医療的ケア児の小学校就学に向けた支援に関する文献検討」である。さらに、研究計画書に沿って以下の通り質問紙調査を実施した。 Ⅰ.研究目的:医療的ケア児の家族が就学に向けて抱えている課題と課題への対処を明らかにし、就学に向けて医療的ケア児と家族を支える看護援助を検討する。 Ⅱ.対象:通学している小学1~6年生の医療的ケア児の家族 Ⅲ.方法:無記名自記式質問紙調査とし、令和3年9月~令和4年1月に実施した。質問内容は、回答者の基本属性、子どもの基本属性(学年、医療的ケアの種類、通学先、登校手段)、就学先を考え始めた時期、就学に向けて大変だった事や思い通りにいかなかった事、大変だったことや思い通りにいかなかった事に対する対処の仕方、大変だった事や思い通りにいかなかったことが起きた時にどのような助けが欲しいと思ったか、就学に際して看護師や保健師の支援があったか、就学を経験して医療的ケアを必要とする子どもたちが円滑に小学校へ入学するために必要だと考える支援について、とした。 Ⅳ.結果:群馬県、山梨県、東京都の医療的ケア児等コーディネーター在籍事業所231か所に研究協力を依頼し、協力を得た44か所の事業所に174部の質問紙を配布した。60部の返信を得た(回収率34.5%)。質問内容ごとに分析を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初は面接調査を予定していたが、コロナ禍であることから質問紙調査に切り替え調査することができた。引き続き分析を進めていていく。
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Strategy for Future Research Activity |
返信を得た質問紙について質問項目ごとに分析を進め、医療的ケア児の家族が就学に向けて抱えている課題と課題への対処を明らかにし、就学に向けて医療的ケア児と家族を支える看護援助を検討する。論文化し社会へ発信する。
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Causes of Carryover |
第68回日本小児保健協会学術集会がオンライン開催となったため旅費は発生しなかった。また、面接調査を予定しておりそれに関連した交通費や謝金の支出を計画していたが、郵送による自記式質問紙調査に方法を変更したためこれらの支出は発生しなかった。よって、2021年度に残額が発生した。2022年度は育休により研究活動を中断する。
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