2020 Fiscal Year Research-status Report
Development of the support program for fathers of children with chronic illness based on father's experience and psychological characteristic
Project/Area Number |
20K19149
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Research Institution | Tokyo Health Care University |
Principal Investigator |
原口 昌宏 東京医療保健大学, 看護学部, 講師 (20753015)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 慢性疾患患児 / ストレス経験 / ストレス認知 / 父親 / 心理的特性 / 健常児 / 支援プログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、慢性疾患患児の父親自身の経験や健常児の父親との比較を通して、父親の心理的特性を明らかにし、その特性に基づいた支援プログラムを開発することである。研究は3段階構成とし、第1段階では、慢性疾患患児の父親がどのような経験をし、その経験をどのように捉えているかを明らかにする。第2段階では、健常児の父親との比較を通して、父親が困難を乗り越える力、立ち直る力、ストレスに対処する力など、父親自身がもつ心理的特性について明らかにし、第3段階で、支援プログラムの開発に着手する。2020年度では、第1段階、第2段階の一部まで終了し、分析を進める中で、2021年度以降は具体的な支援プラグラムの開発に取り組んでいく予定である。2020年度の研究成果は、以下に示す。 【論文】1)原口昌宏,竹内朋子.慢性疾患患児の父親のストレス経験.日本小児看護学会(査読中) 【学会発表】1)原口昌宏,竹内朋子. 慢性疾患患児の父親のストレス経験. 第30回日本小児看護学会学術集会, 2020年9月13-30日, 名古屋 2)原口昌宏, 竹内朋子. 慢性疾患患児の父親のストレスに対する認知. 第41回日本看護科学学会集会, 2021年12月4日-5日. 名古屋(予定)
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型感染症の拡大に伴い、第2段階では予想していた以上に、質問紙調査の回収率が低下し、当初予定していたセルフヘルプグループや保育園・幼稚園などだけではなく、他の団体への依頼をしなくてはいけなくなってしまったため、予定していた進捗状況より、やや遅れている。さらに自身は2020年8月末日よりから現在まで、入院を要する大病に罹患し、病気休暇を必要とする状態である。そのため、質問紙調査の結果分析が進めることが困難な状況にあるため、当初の予定よりやや遅れていると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は質問紙調査結果の分析を進めていき、第3段階にあたる支援プログラムの開発に着手する予定である。まずは第2段階の分析結果を踏まえ、慢性疾患患児の父親の心理的特性を明らかにする。その後、慢性疾患患児の父親のストレス認知に対する認知構造を因子分析などを行い、その結果をもとに、セルフヘルプグループの父親を対象に、プログラム作成に向け、意見交換を行い、支援プログラムを開発していく予定である。ただ現在、新型感染症の拡大に伴い、直接セルフヘルプグループの父親に会うことが困難であることが予想されるため、オンライン通話等の方法を検討していかなくてはいけないと考える。
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Causes of Carryover |
第2段階における質問紙調査にて、新型感染症の拡大に伴い、想定していた研究協力者をリクルートすることができず、謝礼金が想定より少なかったことが挙げられる。また新型感染症の拡大に伴い、多くの学術集会がオンラインにて開催となり、学術集会への参加に伴い計上していた国内外の旅費が未使用となった。これらの事情により生じた次年度使用額については、感染症の拡大程度によるが、旅費やプログラム開発に向けたプレゼンテーションの備品、研究環境の整備に計上していきたいと考えている。
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Research Products
(4 results)