2023 Fiscal Year Research-status Report
労働者のための休む技術尺度の開発および休暇取得とリカバリー経験との関係
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20K19150
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
熊谷 麻紀 帝京大学, 医療技術学部, 講師 (00757552)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 労働者 / 中小企業 / 余暇活動 / メンタルヘルス |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでに労働者の余暇活動と仕事におけるメンタルヘルス対策に関するレビュー、メンタルヘルス対策が行き届きにくい中小企業のリーダー職を対象とした仕事外の時間をどのように過ごすのか、休み方のアプローチに関する指標を用いた調査を行ってきた。 当該年度では、健康教育の一部のプログラムとして、中小企業労働者・経営者向け講習会を開催した。これまでの成果に、従業員の心身の健康を高めるために、実践できるセルフケアやラインケアと合わせた内容とした。講習によって、労働者個人がどのような余暇をデザインするのか、仕事外での能動的な休み方について考えること等、講義と演習を含めて、対象者が実践可能な余暇の在り方を示すことを目的とした。 講習受講者のアンケートより、講習内容の理解度は高く、今後取り入れていきたい個人の余暇のデザイン例が挙がるなど、概ね良好であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
前年度までのスコーピングレビューの執筆後の修正、中小企業労働者を対象とした調査の再分析を要し、実践として行った講習会についてまとめていたため、全体的に進捗が遅れている。 また、研究期間の延長を申請し、承認されたため。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究における今後の方策として、中小企業労働者やそのリーダー職向けに、仕事時間外の余暇を活用したメンタルヘルス対策の提案として、本研究の成果を学術誌等へ投稿、令和6年度には中小企業事業所の経営者及び労務・安全衛生担当者等に向け、本研究の成果報告を中心に推進する。
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Causes of Carryover |
本研究に関する打ち合わせは全てオンラインにて実施したため旅費を伴わず、調査費及び旅費の支出がなかったため、次年度使用額が生じた。 次年度使用計画として、研究成果の発表等に伴う諸経費などに使用する予定である。
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