2021 Fiscal Year Research-status Report
サブサハラ・アフリカ地域の児童を対象としたライフスキル尺度の開発
Project/Area Number |
20K19152
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
山本 容子 関西医科大学, 看護学部, 助教 (10757173)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | ライフスキル尺度 / 児童 / エチオピア / ガーナ / マラウイ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題は、サブサハラ・アフリカ地域にあるエチオピア、ガーナ、マラウイの3ヶ国を対象に児童のライフスキルを測定するためのツールを開発することを目的としている。 現在世界では5人に1人の青少年が心の健康課題を抱えており、その9割が開発途上国に集中している。ライフスキルは、日常生活で生じる様々な問題や要求に対して建設的かつ効果的に対処するための心理社会的能力であり、個人技能の発揮や心身の健康維持、豊かな社会生活を営むための重要な能力としてその教育の重要性が高まっている。しかし、多くの途上国ではライフスキル教育が適切に導入・実施されていない状況にある。そこで、児童の発達課題や教育課題に応じた効果的なライフスキル教育を行うためには、その指標となる児童のライフスキルを定量化することが求められる。 2021年度は、2020年度に実施予定であったマラウイでの児童および学校関係者への調査に加えて、エチオピアとガーナでも同様の現地調査を実施する計画であった。しかし、2021年度も2020年度に引き続きCOVID-19感染の世界的流行により調査対象国への渡航が困難となり、また調査対象国でも小学校が臨時閉鎖されるなど予期せぬ事態が重なったため予定していた3ヶ国での現地調査を再度延期することとなった。現在、日本および調査対象国の渡航規制や入国規制が緩和傾向にあるため、2022年度は延期していた3ヶ国での現地調査を順次実施する計画である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
COVID-19感染の世界的流行により調査対象国への渡航が困難となり、また調査対象の学校が臨時閉鎖されるなど予期せぬ事態が重なったため2021年度に予定していた3ヶ国での現地調査が実施できず研究の進捗に遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
現時点ではCOVID-19感染の終息の目途は立っておらず、調査対象国での現地調査の実施については未だ不確定な要素が多い。しかし、調査対象国への海外渡航規制は段階的に緩和されており、また調査対象国の入国規制も緩和傾向にあることから、2022年度は2020年度および2021年度実施予定であったマラウイ、ガーナ、エチオピアでの現地調査を実施する方向で調整を進めている。各国の現地研究協力者と密な連携を図り、最新情報を入手しながら現地調査の準備を進める。 しかし、COVID-19感染拡大や世界情勢悪化等により2022年度も渡航困難のため現地調査が実施できない場合は、研究計画の大幅な変更を検討する。
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Causes of Carryover |
COVID-19感染の世界的流行に伴い、2021年度に計画していた3ヶ国での現地調査が延期となったためこれらの調査に係る旅費、人件費・謝金等が未使用である。COVID-19感染状況が改善し渡航可能となれば、繰り越し分は2022年度の現地調査で使用する計画である。
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