2020 Fiscal Year Research-status Report
産前から子育て期までの継続的な孫育て支援プログラムの構築
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20K19158
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
藤原 悠香 福岡大学, 医学部, 助教 (70755230)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 祖父母支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、産前から子育て期まで継続した孫育て支援プログラムの構築を目標に、①祖父母学級の内容および祖父母手帳の記載内容を分析し、祖父母への支援の現状を明らかにする、②子育て期の初産婦夫婦をサポートする祖父母の困難感について明らかにする、③子育て期の初産婦夫婦をサポートする祖父母の孫育て支援のニーズを明らかにする、④研究①~③の結果から、産前から子育て期まで継続的な孫育て支援プログラムについて検討するという4点を達成することが目的である。2020年度は祖父母支援の現状の把握を行うために、調査A・Bを同時進行的に行った。 調査Aでは、分娩機関や開業助産施設、市区町村の保健センター等での祖父母学級を含めた祖父母支援の現状を明らかにすることを目的に、当該施設(207施設)の看護師・助産師・保健師への無記名自記式質問紙調査を実施した。質問紙は、先行文献を参考に独自で作成し、①基本情報、②孫育て支援の実施有無とその内容、③孫育て支援の必要性の有無とその内容、④祖父母への支援についての困りごとについて問うものとした。質問紙調査の対象者への新型コロナウイルス感染症による状況(患者対応による業務量の増大等)を考慮し、調査時期を遅らせることとなったが、年度内に質問紙の回収は終了し、現在分析中である。 調査Bでは、全国の自治体および日本助産師会、出版社等から発行されている祖父母手帳を収集し、内容分析を行っている。新型コロナウイルス感染症の影響により、研究者の研究機関への出勤自粛や本務の職務内容の変更等があり、収集が遅れてしまったが、こちらも現在分析中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2020年度は新型コロナウイルス感染症の流行により、研究機関への出勤自粛や本務の職務内容の変更等に伴い、研究着手が遅れてしまった。また、質問紙調査の対象としていた市町村保健センターや医療機関における新型コロナウイルス感染症による状況(患者対応による業務量の増大等)を考慮し、調査時期を遅らせることとなった。このため計画自体がやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度に計画している、「乳幼児子育て中の初産婦夫婦をサポートする祖父母の困難感の把握」については、現在新型コロナウイルス感染拡大の影響で、高齢者を対象とした対面でのインタビュー調査の時期や方法等に配慮が必要な状況である。研究目的を損なわない範囲で調査方法を含めた内容の再検討が必要である。 2020年度の調査A・Bに関しては、分析を進め、学会発表や論文化を進めていく。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症拡大により、研究進行の遅れや関連学会の中止・延期に伴い、今年度に支出する予定であった支出が少なくなった。次年度は、2020年度の研究成果の発表や、今後の調査がコロナ禍に適した方法となるための環境を整えるとともに、研究遂行に向けて使用する。
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