2021 Fiscal Year Research-status Report
周産期うつ・不安のハイリスク妊婦に対する認知行動療法的介入プログラムの開発と評価
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20K19162
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Research Institution | National Center of Neurology and Psychiatry |
Principal Investigator |
岡津 愛子 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 認知行動療法センター, 研究生 (20736467)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 周産期うつ病 / 産後うつ病 / 不安障害 / 認知行動療法 / CBT / 助産師 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、周産期うつ病や不安のリスクがある妊婦を対象に、助産師が実施する認知行動療法をベースとしたプログラムを開発し、実行可能性と有効性を検討することである。周産期は、妊娠中と産後では心身や環境が著しく変化することから、対照群配置が望ましく、パイロットRCTとした。 プログラムは、3回のセッションで構成し、パンフレットを用いて妊娠期に3回完了することを条件とした。<第1回:こころのしくみ> <第2回:赤ちゃんの泣きと授乳><第3回:育児中の人間関係>とし、各セッション後には、日常生活において、不安や苛立ち、辛さを感じた場面の内容に関して振り返ることも実施した。妊娠経過を順調に過ごすことや、出産について考えることが優先となりやす妊婦にとって、産後のイメージは困難な場合もあるが、繰り返しワークを行うことで困難な場面に直面した場合に活用できるスキルであることを認識してもらうことを狙いとした。セッション介入は助産師とし、専門家からスーパービジョンを受けて実施した。 当初の計画では、妊婦健診システムを活用し対面セッションの予定であったが、COVID-19流行の影響で、セッションはリモートセッションに変更した。 2020年度よりリクルート・介入を開始し、2021年度に目標サンプル数の60名のリクルートを終え、介入群の介入を完了した。介入手法を変更したが、想定以上の脱落やトラブルはなく終了した。アウトカムは、介入前・介入後・産後1か月の3時点であるが、対象の産後1か月までのデータ収集を終了し、分析中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
COVID-19の影響で、リクルートと病院・クリニックでの対面セッションが困難となったが、リモート介入に変更することで、計画通りに進めることができている。
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Strategy for Future Research Activity |
分析を進め、学会発表、論文執筆・投稿の予定である。
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Causes of Carryover |
国際学会、国内学会の参加を予定していたが、WEB学会に変更となり、旅費が不要となった。COVID-19による規制緩和がされており、論文成果を公表年度となるため、校閲や学会参加、投稿費用として使用予定である。
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Research Products
(1 results)