2020 Fiscal Year Research-status Report
VR技術を応用した育児技術シミュレーションプログラムの開発と評価
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20K19183
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Research Institution | Kagawa Prefectural College of Health Sciences |
Principal Investigator |
植村 裕子 香川県立保健医療大学, 保健医療学部, 講師 (50353149)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 育児技術 / VR / 教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.研究計画書の作成に関して 文献検討およびVR技術の学習し、研究計画書を再考した。4月、本学の倫理審査委員会に研究計画書、研究説明文、調査票等を作成し、提出した。4月倫理審査を受け、5月本学倫理審査委員会の承認を得た。 2.VR技術を応用した育児技術シミュレーションプログラム(学生版)に関して 8~9月、研究協力施設において、育児技術の内容を精選し、研究協力を頂いた新生児(2名)で育児技術の映像を撮影した。撮影した内容は①新生児の抱っこの仕方、あやし方、②哺乳びんでの授乳、排気のさせ方、③衣服の交換、オムツ交換、④沐浴の4つの育児技術を5~10分程度に編集した。10~11月、3年生学生69名を対象にVRゴーグルを貸し出し、学生プログラムの映像はスマートフォンで取り込み、スマートフォンをVRゴーグルを装着して視聴することを依頼した。視聴前後で、調査票の記入を依頼した。研究の参加は自由意思であり、視聴前は34部、視聴後は22部の調査票を回収した。学生からは興味がわいた、赤ちゃんの様子がよく分かった等の意見があった。 3.VR技術を応用した育児技術シミュレーションプログラム(学生版)改良に関して 1~3月、VR映像を視聴した学生から意見(赤ちゃんの泣き声が大きい等)を基に、映像を改良した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
令和2年度は研究スケジュールに沿って、おおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度は、VR技術を応用した育児技術シミュレーションプログラム(学生版)を改良したプログラムを今年度3年生70名を対象に調査を行い、昨年度の結果と共に、調査結果を分析しまとめ、学術集会等で公表する。また、VR技術を応用した育児技術シミュレーションプログラム(両親版)の作成に進む。ただ、新型コロナウイルス感染症の影響で研究協力施設での撮影において制限があるため、作成までの時間を要することが考えられる。撮影終了後は編集し、研究協力施設において妊婦とそのパートナーを対象とした調査を開始する。
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Causes of Carryover |
令和2年度は、新型コロナウイルス感染症拡大のため県外、県内における学術集会及び研修会のほとんどがオンラインによる開催であり、旅費の使用額が少なかった。今年度も引き続き、旅費の使用が少ないことが見込まれ、その減額分はVR映像の編集を業者に依頼し、その費用を計上していきたいと考える。
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