2020 Fiscal Year Research-status Report
ICTを活用した分娩場所選択支援ガイドの効果と実装の検証
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20K19184
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Research Institution | University of Nagasaki |
Principal Investigator |
新田 祥子 長崎県立大学, 看護栄養学部, 講師 (70638064)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 意思決定 / 分娩場所 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、Information and Communication Technology(以下ICT)を活用した分娩場所選択支援ガイドの効果と実装の検証である。2020年度は、意思決定ガイドをインターネット上に設置し、検証準備を行う計画であった。一般女性6名からインタビューを行い、出産経験のない女性、出産経験のある女性共に、意思決定ガイドは有用であると捉えていた。出産経験のない女性の場合は、出産の状況について経産婦と比較し、イメージが難しいことも明らかとなった。一方、経産婦の場合は、以前の出産経験があることから、次の妊娠の際の出産場所としてより現実的にとらえることができていた。意思決定ガイドの実行可能性の結果および意思決定ガイドの効果の検証の視点から、評価内容を検討した。その結果、意思決定における葛藤尺度だけでなく、知識の向上や態度の変化を評価項目とした。知識の向上については、ガイドの実効性のインタビュー結果や、ガイドの学習目的・目標より抽出した。また、態度面の検証では、意思決定ガイドによって、「出産を主体的に自分のこととして考えることができるか」「自分の出産はどうありたいか考えることができるか」という点において評価できる検証項目とする。これらの評価項目のための質問内容について、測定可能であるか質問紙の内容妥当性について助産師3名、一般女性6名に確認を行い、質問内容の修正を行った。また、次年度のデータ収集におけるサンプルサイズの検討や介入時期について先行研究より、検討を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
Web版の意思決定ガイドの作成および評価のためのアウトカム指標や質問紙の妥当性の確認など予定通り進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
前年度に作成した評価項目や質問内容を基に、一般女性を対象として意思決定ガイドを使用してもらい、効果を検証する。
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Causes of Carryover |
今年度は、当初、インタビュー等において旅費等を計上していたが、新型コロナウィルス感染症拡大による影響のため、すべてリモートによるインタビューとなった。そのため、次年度使用額が生じた。
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