2021 Fiscal Year Research-status Report
アクティブラーニングを活用した医療的ケア児の訪問看護教育プログラムの検討
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20K19190
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
沢口 恵 東京女子医科大学, 看護学部, 講師 (10759161)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 医療的ケア児 / 訪問看護教育 / アクティブラーニング |
Outline of Annual Research Achievements |
新型コロナウイルス感染症による医療的ケア児と家族の生活への影響について、医療的ケアが必要でない重症心身障害児の家族と、人工呼吸療法を必要としている家族にインタビューを実施した。感染予防のため定期診察や機能訓練のための受診の制限、整形外科的手術の延期などによる健康への影響と、訪問診療や訪問看護の回数を減らすことによる家族の負担の増大、学校の一時休業による子どもの生活リズムの変化や人との関わりが減ることによる家族の精神面への影響があった。母親は、感染状況や対策について様々な情報が流れたため、どの情報が正しいのかわからなくなることがあり、訪問看護師に相談し対応した、という話が聞かれた。新型コロナウイルス感染症拡大下にある現在、訪問看護師の生活援助や情報提供が重要になることが示唆された。インタビュー結果は、第30回日本外来小児科学会学術集会春季カンファレンス拡大ワークショップにて発表した。 2021年第31回日本小児看護学会学術集会テーマセッションにて、「終末期にある重症心身障害児の看取りの看護を考えよう」というテーマで、療育施設、在宅療養していた子どもの病院での看取りについて事例をあげ、参加者と看護援助を検討した。参加者は訪問看護師、病院看護師、教員であり、現状と子どもの生活の質の向上について参加者から意見が出た。子ども自身が意思を伝えることができないため、代弁者である家族とともに子どもにとって最善の方法を考える必要があることが示唆された。アンケート結果から、経験を聞くことができ参考になった、さらにテーマを絞ると話しやすい、といった意見があった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
集合での医療的ケア技術演習は新型コロナウイルス感染者数増加に伴い中止とした。オンラインでのディスカッションは1回実施できたが、話題提供後ディスカッション開始とともに退席する参加者が増え、最終的に2名になってしまい、ディスカッションの効果が判定できなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルス感染症の拡大状況をみて、集合での医療的ケア実技演習、事例検討を実施する。時期は8月、11月に実施する。 8月までに、研修用テキストを作成する。テキストは、医療的ケアに関する基礎知識(医療的ケア児数、特徴、医療・福祉・保健制度)、(医療的ケア技術(気管内吸引、経管栄養、排痰ケア、人工呼吸器管理)、技術チェックリストを掲載する。 1日目は技術演習と親との関わりのロールプレイ、2日目は事例を持ちより看護を検討する。研修後にアンケートを実施し、研修内容を検討する。
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Causes of Carryover |
年2回の集合での研修時にかかる、研修用テキスト印刷代、医療的ケア技術演習用衛生材料費、会場利用料、ファシリテーター講師料がかかるため。
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Research Products
(1 results)