2022 Fiscal Year Research-status Report
看護小規模多機能型居宅介護の特長を生かした高齢遺族への新たなグリーフケアの検討
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20K19202
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
清水 恵 東北大学, 医学系研究科, 講師 (00843749)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 高齢者 / 配偶者遺族 / グリーフケア / 看取りへのケア |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は、看護小規模多機能型居宅介護施設(以下、看多機)のスタッフ(看護師、ケアマネージャー)を対象に、看多機を利用し亡くなられた高齢者の遺族、特に配偶者への悲嘆のケア(グリーフケア)に関するインタビュー調査の対象者を追加し、引き続き分析を行った。分析により、死亡後のグリーフケアは各事業所のにより様々であり、地域密着型サービスであるがゆえの地域性も関わっていることが考えられた。例えば、ある事業所では、普段から、看多機の利用者ではない地域住民に対して、健康体操の会などを開催しており、その普段の活動が、利用者が死亡した後も、配偶者遺族を支える場となっている可能性があることなどである。加えて、死亡前に、利用者の死に家族がそなえられるよう支援できるかが重要であることが分析により抽出できてきている。その際にも、看多機が、訪問、通い、宿泊のサービスを柔軟に組み合わせられることが利点となると考えられる。 この分析をしていくことで、看多機がグリーフケアを提供していく上での、多様なアイディアを示すことができると考えられる。さらに、病院、訪問看護と同様に、死亡後のグリーフケアの提供には限界があることも示されると考えられ、死亡前の看取り期におけるグリーフケアの意義や重要性も示されると考えられる。 2022年度は、さらに対象者を増やし、分析を行い、次の調査計画を進めることを予定していたが、新型コロナ感染拡大が大きく影響し、研究進捗は遅れている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本年度は昨年度開始したインタビューの対象者を追加し、分析を完了させる予定であった。しかし、看多機は、訪問看護だけでなく施設での集合型サービスも提供しているという特色から、新型コロナ感染拡大による影響を大きく受けていたと考えられ、対象者の募集が進まなかった。また、上記理由も含め、分析が完了せず、次の調査へ進むことが出来なかった。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は、夏期までに分析を終了し、次の調査の計画、実施を進めていく。分析により、高齢の配偶者遺族へのグリーフケアについて、死亡後のケア、死亡前のケアなどアプローチの焦点を絞る必要が考えられるため、焦点を絞ったうえで、再度調査計画を練り直す。
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Causes of Carryover |
2022年度は新型コロナ感染拡大の影響で、本研究テーマと関連する学会がオンライン開催となった。しかし、徐々に、現地での開催が再開されており、2023年度は、学会に足を運び、本研究に必要な情報や見識を得る予定である。 また、2022年度に実施できなかった次の調査も2023年度に実施予定である。
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