2020 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
20K19220
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Research Institution | Tohoku Fukushi University |
Principal Investigator |
相馬 正之 東北福祉大学, 健康科学部, 准教授 (40554994)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 足趾把持力 / 高齢者 / フットケア / 行動変容 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,足趾把持力維持向上のための方策の構築を目指すものである。具体的には,高齢者自身で足趾や足部のストレッチを含めたフットケアを実施し,足趾把持力が向上するか否かの介入研究を行い,介入効果およびメカニズムの解明を目指すものである。また,地域在住高齢者を対象に縦断的に身体・認知・精神心理機能の客観的評価や行動変容ステージの聴取を行い,身体・認知・精神心理機能の加齢要素が行動変容ステージに与える影響を明らかにすることである。 本研究は,研究1~4から構成されている。それぞれ,研究1が「足趾把持力向上のための介入研究」,研究2が「足趾把持力向上のメカニズムの検証」,研究3が「転倒に関する1年間の前向き研究」,研究4が「行動変容に影響する因子を明らかにする縦断研究」である。 初年度である令和2年度は,研究1である「足趾把持力向上のための介入研究」と研究4である「行動変容に影響する因子を明らかにする縦断研究」の初年度データの取得をする予定であった。しかし,本研究の対象者は高齢者であり,新型コロナウイルスの影響を受け,介入研究および縦断研究における初年度データ取得は困難であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究対象者が高齢者である。「足趾把持力向上のための介入研究」については,通所リハビリテーションを併設しているクリニックの利用者減少やコロナ禍において通所されている利用者に研究への協力を呼びかけても利用者が担当者以外の接触を避けたがり,研究へ消極的な姿勢を見せていたことである。 また,「行動変容に影響する因子を明らかにする縦断研究」の初年度データ取得については,毎年9月の第2週に開催されている滋賀県での体力測定会が中止になっている。
以上により,進捗状況は遅れていると判断している。
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Strategy for Future Research Activity |
宮城県内において高齢者のワクチン接種が始まっている。そのため,9月頃には,「足趾把持力向上のための介入研究」が実施可能であると考えている。そのため,計画通り,介入研究実施施設で今年度の秋から6週間の介入研究を実施する予定である。 「行動変容に影響する因子を明らかにする縦断研究」においては,令和3年4月1日時点で,毎年,滋賀県で実施している体力測定会を9月6~10日に実施することが決まっている。 そのため,計画が丸1年延長されたものの,実施可能であると考えている。
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Causes of Carryover |
本研究の対象者は高齢者であり,新型コロナウイルスの影響を受け,介入研究は困難と早いうちに判断した。そのため,介入研究で使用するはずであった超音波診断装置を購入しなかった。また,滋賀県で実施する予定であった体力測定会も中止となり,参加予定である旅費も使用していない。そのため,使用額が生じた。 今年度は,介入研究実施可能であると考えていることから,超音波診断装置を購入する。また,縦断研究の初年度データ取得の場である体力測定会が開催予定であることから,旅費として計上する。
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