2022 Fiscal Year Research-status Report
Research for developing the support system of home based pulmonary rehabilitation using mobile devices
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20K19232
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
山本 暁生 神戸大学, 保健学研究科, 助教 (30758842)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 慢性閉塞性肺疾患 / セルフマネジメント |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、慢性閉塞性肺疾患者に対して増悪を防ぐセルフマネジメントに活用できる支援機器の開発に向けた基礎的な調査を行っている。今年度も引き続きセルフマネジメントに有用なモバイルアプリケーションの先行事例の文献調査を行った。複数の電子データベースを用いて無作為化比較試験で急性増悪、死亡を主要評価においたモバイルアプリを用いた介入研究を検索して文献の選定および精読を続けた。スクリーニング作業に時間を要して初回の検索から時間が経過したため再検索を行い追加の候補文献を加えて選定作業を行っている。 今年度は計画に沿って複数の学会へ参加して情報収集を行い、看護職のオンラインやモバイルアプリケーションを使ったセルフマネジメント支援の事例が呼吸器以外にも循環器分野や高齢者から小児科領域でも行われていることが確認された。在宅看護の分野では慢性循環器疾患に対してタブレット端末を介して看護師との定期的な面接を行いながら患者自身が血圧等のバイタルサインの測定とモニタリングを行う取り組みが国内でも実施されていることが分かった。小児科領域でも喘息のセルフマネジメントに専用アプリケーションを活用して患者教育に活用している事例が学会で報告されていた。先行するセルフマネジメントの支援機器の要素として患者自身のセルフモニタリング(バイタルサイン測定等)、症状観察(呼吸状態の主観評価等)は共通する項目としながらも服薬記録、疾患情報の提供、テキストメッセージによる励まし機能などが工夫されていた。これらの要素が支援機器の要件として有効であるか引き続き文献調査と合わせて検討を行う必要がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度も慢性呼吸器疾患患者のセルフマネジメント介入に有用な支援機器の先行文献の精読に時間を要した。資料整理のための事務支援に取り組んでいるが、支援機器に求められる要件を検討する作業に時間がかかっている。より幅広い先行研究を調べるため調査するデータベースを追加し始めたため、評価すべき文献が増えている。昨年度末より所属施設が変わって本格的に他の業務が始まったことで想定したよりもかなり多くのエフォートを他の業務に払っており、全体に作業が遅延してしまった。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度も慢性閉塞性肺疾患をもつ在宅療養患者のセルフマネジメント介入に利用できる支援システムについての文献調査を最優先に取り組む。研究のペースを高めるためにも、資料の選定や読解のための文献管理だけではなく翻訳支援ソフトの活用も検討しながら調査を進める。今年度から資料整理の事務補佐を雇用できたことから、次年度も引き続いて資料整理を任せられるスタッフ等への支出を行いながら効率的に分析を続けていく予定である。
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Causes of Carryover |
研究者が昨年度末より所属が変わって教育を中心とした他の業務へかける時間が想定よりも増大したため、当該研究に割くエフォートが十分にかけられなかったため、研究経費の支出が予定よりも少なくなってしまった。次年度は、今年度から資料整理に従事する事務補佐員を見つけることができたため、引き続き文献の整理等の事務作業を効率化するために支出を行う。また文献調査の効率を上げるため文献管理ソフトや翻訳支援ソフト、出張先でも業務ができるような通信設備等への支出を検討している。文献調査そのものについても多角的に検討するため支援員を雇用することも検討する。その他、最新の研究動向を把握するために国内外の学術集会へ参加するため、引き続き旅費等の計上を行う予定である。
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