2021 Fiscal Year Research-status Report
Development of cognitive and dysphagia assessment tools for oral intake care of elderly people with dementia.
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20K19233
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Research Institution | Fukuoka Nursing College |
Principal Investigator |
町島 希美絵 福岡看護大学, 看護学部, 准教授 (90767443)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 姿勢の崩れ検知 / 情報技術 / 深層学習 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度の研究課題として、「認知症高齢者の食事摂取にかかる一連の過程を客観的に測定する評価ツール」の作成を目指した。画像に映っている人物の姿勢をディープラーニングで推定するシステムを使用して、姿勢計測を行うとともに、誤嚥しやすい姿勢角度を推定し、「姿勢の崩れ」評価を行う。具体的な計画として、若年者や高齢者などの健常者を対象に、さまざまな活動の開始前から終了時までの姿勢を計測し、誤嚥しやすい「姿勢の崩れ」とみなす姿勢角度を推定し、専門職の「姿勢の崩れ」評価を比較してその妥当性を検証するように考えた。食事時における誤嚥しやすい姿勢の検知に関しては、客員研究員として在籍していた大学院博士課程の元指導教員の研究室に協力を求めた。“OpenPose”という、深層学習(ディープラーニング)により、撮影動画から人物の身体の部位の位置(座標)を推定するシステムを使って、まずは研究者が食事場面の撮影を試行し、座標軸を取得できるか確認した。しかし、お皿やコップ、お箸などの道具を用いての一連の食事動作の検知において、その正確性に課題があった。そのため、第一段階として、座位時の姿勢検知に取り組むように計画を変更した。また、本研究課題が、「食事」を前提とした取り組みであることから、食事場面の被験者実験を行うことでCOVID-19の暴露の危険性が高まるため、被験者への安全性を考慮した上で、実験計画の見直しが必要となった。食べるという食品を用いた動作は避ける、食事中にとりやすい姿勢を他の動作で代用するなど実験内容や方法を見直した。若年者と高齢者への被験者実験に向けて、倫理審査を申請し、受理された。現在、研究室内で、予備実験として特定の動作時の姿勢データを取得し、得られたいくつかのデータを確認しながら、実験内容、実験方法の検討を行っているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本年度の研究課題として、「認知症高齢者の食事摂取にかかる一連の過程を客観的に測定する評価ツール」を作成し、被験者実験に進む予定であった。しかしながら、昨年から続く、COVID-19蔓延により、研究協力を依頼している研究室との打ち合わせが、対面ではなくすべてweb上で行うこととなり、姿勢検知技術の開発をすすめるのに、予定よりも時間を要した。また、感染対策上の制約により、実験場所の確保、予備実験の被験者の確保が難しい状況が生じたこと、さらに被験者への安全性を考慮した上で、実験計画の見直しが必要となったことなどが遅れた理由として挙げられる。
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Strategy for Future Research Activity |
2022-2023年度の研究計画としては、現在、実施中の予備実験をすすめ、実験内容、実験方法の検討を行う。感染対策を十分にとったうえで、実験環境を整え、若年者群から被験者実験を開始できるように準備をすすめる。COVID-19の感染状況が落ち着き、県を跨いでの移動が可能な状態かつ若年者のデータ取得を終えたころに、地域在住の一般高齢者への被験者実験を予定したいと考えている。実験内容としては、さまざまな活動の開始前から終了時までの姿勢を計測する。さらに、深層学習でシステムが推定した、誤嚥しやすい「姿勢の崩れ」とみなした姿勢角度について、専門職の「姿勢の崩れ」評価と一致するのか、その妥当性を検証したいと考えている。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由:昨年から続く、COVID-19蔓延により、研究協力を依頼している研究室との打ち合わせが、対面ではなくすべてweb上で行うこととなり、姿勢検知技術の開発をすすめるのに、予定よりも時間を要した。また、感染対策上の制約により、実験計画の見直しが必要となった。 次年度以降の使用計画:次年度は、若年者・高齢者への被験者実験を行う。そのデータをもとに、次年度以降に、情報システムを活用した姿勢検知技術を開発し、「姿勢の崩れ評価」システムを構築する。誤嚥しやすい「姿勢の崩れ」評価システムの妥当性を検証する。
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Research Products
(2 results)