2022 Fiscal Year Annual Research Report
「最期までその人らしく生きる」ことを支えるボランティア育成プログラムの開発と検証
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20K19234
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Research Institution | Japan University of Health Sciences |
Principal Investigator |
小林 美奈子 日本保健医療大学, 保健医療学部看護学科, 教授 (40312855)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 看取り / 地域包括ケアシステム / 地域づくり / ボランティア育成 / 在宅ホスピスボランティア |
Outline of Annual Research Achievements |
COVID-19の影響をうけて介入研究は難しいため、在宅の看取りのボランティア育成の実態と課題を中心に書籍や文献調査や、コロナ渦でも実施しているボランティア組織を視察した。在宅ホスピスおよび地域での看取りのボランティア活動の継続や課題を知るためにホームページや文献検索システムを使い、在宅ホスピス、看取り、ボランティアをキーワードとし、文献検討を実施した。ボランティアの対象は在宅看取りの利用者、利用者遺族が主であった。 課題として、ボランティアコーディネーターの存在、会員登録しても1年以内の退会者で会員不足等があった。地域に広がりや継続している在宅でのボランティア組織の特徴として訪問ボランティアが地域ケア会議に参加し地域包括ケアシステムと協働で地域づくりをする、行政・自治体がボランティア育成を支援し地域の在宅ケア・看取りまで一貫した医療ケアを提供する施設と連携して活動する等が見られた。 視察からの知見として、民間の社団法人による地域ベースの看取りのボランティアの活動に見学・参加する機会を得た。社団法人では看取り支援をする見取り士とその活動を支援するボランティアの育成をしている。この団体の代表者が開発した看取り学に基づいた看取り士の養成をし、看取り士がコーディネータをするエンゼルボランディアという無償見守りボランティアを育成している。エンゼルボランティアは、家族だけでなく地域の人々が協力して看取りの対象者や家族の傾聴や見守りから穏やかに最後が過ごせることを目指している。次に市民ボランティア団体の視察ではガンサバイザーや在宅ホスピスボランティア団体の視察をした、課題として、COVID-19の影響から在宅訪問による支援の制限、サロン形式で集会の制限、ボランティアのリーダの体調不良、ガンサバイザーのボランティアメンバーの病気進行、会員の高齢化等が活動の制限・縮小・閉鎖となっていた。
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Research Products
(1 results)