2022 Fiscal Year Research-status Report
高齢者の服薬アドヒアランスを向上させる要因の検討―服薬管理の工夫に焦点を当てて-
Project/Area Number |
20K19236
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
小山 晶子 名古屋市立大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (30616397)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 服薬自己管理 / 服薬アドヒアランス / 日常生活 / 工夫 / 地域在住高齢者 |
Outline of Annual Research Achievements |
高齢者は多くの慢性疾患を抱え、多剤を服用するが、薬を正しく飲む者は少ないと言われている。本研究は、地域在住高齢者への服薬支援の在り方を検討するために、彼らの服薬アドヒアランスの実際と実施している服薬管理の工夫を調査するものである。 2022年度は、前年度までに得られたデータを分析し、研究成果を専門雑誌に掲載した。研究の概要は、以下の通りである。 対象者を服薬アドヒアランス良群・不良群別とし、この2群の服薬管理の工夫の特徴を明らかにした。全体で32の服薬管理の工夫が見出された。その中から、地域在住高齢者の服薬アドヒアランス向上に有効な服薬管理の工夫として、薬の一包化、服薬指示の確認、服薬時間と生活パターンの調整、服薬と食事の強固な関連付けが有効である可能性が示された。 今後は得られた研究成果を広く周知する取り組みを進めていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2022年度に研究代表者は所属大学を移動した。新たな環境での勤務となり、職務を遂行することを優先し、一時的に研究に取り組む時間を作ることが困難となった。研究成果を専門学会誌に発表することはできたが、研究成果を広める活動に取り組むことができなかった。 2023年度は、得られた知見を広めようと、高齢者が多く集まる講演会にて講師を担う予定であり、準備を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は、得られた知見を広めるため、地域在住高齢者が多く集まる講演会での講師を担う予定である。研究成果をもとに、薬を正しく飲むための工夫について話をしたい。さらに、研究成果をパンフレットにまとめ、知見をさらに広められるように進めたい。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由は、研究成果を広めるための取り組みにかかる費用が残っている。前述したように、所属大学の移動により、職務遂行を優先した結果、研究に費やす時間を作ることができなかった。 1年間の延長を申請したため、研究成果を広めるための取り組みに着手するようにしたい。
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Research Products
(1 results)